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中1ギャップは想像以上!大きな変化が待ち受ける中学校

LIMO / 2022年5月15日 17時50分

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中1ギャップは想像以上!大きな変化が待ち受ける中学校

全てが変わる中学校生活、親のサポートが重要に

小学校6年間と中学校3年間は義務教育期間として知られています。しかし、同じ「義務教育」でも学校生活はガラリと変わり、小学校から中学校への進学による変化は「中1ギャップ」と呼ばれています。

文部科学省も「中1ギャップ」解消を目指す取り組みをしており、一部の自治体では小中連携や公立の小中一貫校が開校しています。

文部科学省 「小中連携、一貫教育に関する主な意見等の整理」より一部抜粋

制服があり、部活動や勉強や思春期に伴い複雑化する人間関係など、全体的に牧歌的だった小学校時代に比べて実社会に近づきます。子どもが大人への階段を上り始める時期に、親は中1ギャップの何に気をつければよいか考えていきます。

親世代よりも上下関係を感じる機会が少ない

親もかつて「中1ギャップ」を経験しているとはいえ、昔と今とでは子どもを取り巻く環境も異なります。

「子どもだから新しい環境にすぐ馴染む」というわけでもなく、個人差もあります。また、多くの中学校は複数の小学校学区の生徒が集まり、思春期に突入しつつある年齢で小学1年生の頃と同じように「みんな仲良し」を求めるのは無理があります。

そして部活動特有の上下関係も始まりますが、今の子ども達は全般的に複数人の兄弟姉妹がいる家庭、近所の子ども達が集まって遊ぶ機会も減っています。

つまり「年長者がリーダーシップをとりつつ遊ぶ」「遊びを通じて年長者と接して立ち振る舞いを学ぶ」を経験している子ばかりではないのです。

小さい頃から上下関係を感じる機会が少ないまま中学校に進学すると、上級生と話をする時は敬語でなければいけなくなり、さらに上下関係の厳しい部活動では「先輩の言うことは絶対」です。

中学校生活が始まると小学校時代にはほとんどない先輩後輩といった上下関係に直面し、精神的な負担が増えることもあります。

こうしたしきたりは親世代の頃から根本的に変わっていません。子どもに対して「中学校では上下関係があるのは当たり前」と言いたくなりますが、親と今の子ども達が辿る経験も大きく変化しています。

親の体験をそのまま伝えるのではなく、時代の流れを考慮し小学校との違いを話し合うことも必要です。

気疲れと定期テストが一挙に押し寄せる

一時期はブラック部活動問題なども問題になりましたが、今は教職員の働き方改革や見直しにより、以前のような休日練習や長時間練習は徐々に減ってきています。

とはいえ、はっきりとした上下関係がある中で新しい人間関係を構築していくのは容易ではありません。

そして、小学校時代にはなかった定期テストも「中1ギャップ」で悩む一因となっています。単元ごとにカラーテストが実施されていた小学校とは異なり、中学校の定期テストは1年間で4、5回程度です。

テストの回数が極端に少なくなり1回のテストの範囲も長く、どの単元が苦手なのか自覚しないまま次の単元へと進んでしまうこともあります。

定期テストの第1回目は学校によって異なりますが、概ね5月中旬から下旬にかけて行われます。定期テスト前は学習計画を立ててテスト勉強に励むことになりますが、ちょうど新しい環境で気が張り、疲労も出やすい時期と重なります。

気疲れと初めてのテストへの不安と緊張感が一挙に押し寄せるため、「しっかり勉強しないと!」と叱咤激励ばかりするのは考えものです。子どもが落ち着くような雰囲気を家庭内で作り、声がけも「頑張れ」ばかりにならないようにしましょう。

進学するだけで社会人並みの忙しさになる

小学6年生と中学1年生は1歳しか違いませんが、生活スタイルが「子ども」から「ほぼほぼ大人」へと劇的に変わります。

たとえ学区内の中学校に進学しても、小学校より遠くなり家を出る時間が早くなるケースもあります。部活動があれば帰宅時間も遅くなり、平日に塾があれば帰宅後軽食をとったらすぐに塾へ向かう。

塾が終わって帰宅する頃は夜の10時で、そこからご飯を食べてお風呂に入って明日の準備をしているとあっという間に一日が終わります。自分の親よりも就寝時間が遅くなることも珍しくありません。

多くの人々が当然のように歩んできたので「普通に乗り越えるもの」と捉えられている感は否めません。しかし親の方も「自分も通ってきた道だし」と先輩風を吹かせて軽くあしらうのは禁物です。

「中1ギャップ」をすんなり乗り越えられる子もいれば、時間がかかって思うようにいかない子もいます。「自分が大丈夫だったから我が子も大丈夫」と安易に考えず、いつも以上に子どもの様子を気にかけましょう。

全てが変わる中学校生活

制服、部活動、定期テスト。つい最近までランドセルを背負って通学していた子がガラリと変わる中学校生活にすぐに適応するとは限りません。

やはり最も身近な存在である親が「中1ギャップ」を理解し、小学校と中学校の違いを日頃から話し合ってみたり入学後の不安を聞いてあげるなどサポートしていきたいですね。

参考資料

文部科学省 「小中連携、一貫教育に関する主な意見等の整理」(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/045/siryo/__icsFiles/afieldfile/2012/06/05/1321300_02.pdf)

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