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【夏前に知っておきたい】猫の適温とは?正しいエアコン使いと飼い主が気をつけること

LIMO / 2022年6月5日 17時50分

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【夏前に知っておきたい】猫の適温とは?正しいエアコン使いと飼い主が気をつけること

6月は梅雨入りでジメジメ、7月8月はムシムシと、暑さに悩まされる時期がやってきます。

家の中で過ごすモフモフ毛でおおわれた猫たちにとっても、食欲不振や体調トラブルが多くなりがち。

そこで今回は、猫が快適に過ごせるエアコンの温度や湿度などを紹介します。熱中症や夏バテを防ぐ、正しいエアコン使いをマスターしましょう。

環境省も「所有者は、家庭動物等をその命を終えるまで適切に飼養するように努めること」と定めている

環境省「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」より一部抜粋

室内飼いの猫は暑さに弱い

砂漠地帯がルーツの猫は暑さに強いと思われがちですが、家の中で暮らす猫は、そうとも言えません。

猫には、春と秋の2回毛が生え変わる時期がありますが、室内飼いの猫の場合、その周期があいまいになりがちです。

そのため、夏なのに冬の細かな毛が抜けきらず、体温調整がうまく行かなくなることがあります。猫の体に熱がこもれば、食欲が落ち、夏バテになってしまうこともあります。

まずは、こまめにブラッシングをして、暑さに適した毛並みに整えてあげましょう。

猫にとっての適温とエアコンの設定温度

家の中で飼う猫にとっての適温とはどのくらいなのでしょうか。我が家の猫のかかりつけの獣医さんに尋ねてみました。

すると、ヒトの感覚でたとえた場合、半袖が快適と感じるぐらいが、猫にとっての適温という回答が返ってきました。

ヒトの体感はまちまちなので、具体的なエアコンの設定を確認したところ、温度は24~26℃、湿度は60%ほどが適温とのこと。確かにこのくらいであれば、猫もヒトも、寒すぎず暑すぎず過ごせそうです。

ただ、エアコンの設定温度はあくまでも目安です。この温度や湿度であれば絶対大丈夫というわけではありません。

エアコンは適温のはず、でも猫にとっては寒いと感じるわけ

先述したとおり、エアコンを適切に設定すれば、猫にとっての適温になっているはずです。しかし、快適にしたつもりでも「あれ、そうでもないの?」と感じることもあります。

というのは、猫によっては、エアコンをかけると部屋から出て、わざわざ暑い場所にいってしまうことがあるからです。どうも、エアコンがかかっている部屋は猫にとって、寒いと感じているようなのです。

「適温のはずなのにどうして?」と考えていたら、あることに気が付きました。私たちも、エアコンの部屋にいると足元が冷えて、だるくなった・むくんでしまった…ということがありませんか。

これは、エアコンの冷たい空気が暖かい空気よりも重く、床付近に溜まってしまい足腰が冷えてしまったために起こります。

猫の床の上を歩く高さは、せいぜい25~35㎝ほどです。冷たい空気が溜まっていると考えれば、寒くなって部屋から出ていってしまうのも頷ける話です。

とくに、筋肉量が減ってくる7歳以上のシニア猫などは、寒さを感じてしまうようです。しかしそんなシニア猫は、若い猫よりも温度センサーの働きが弱くなっています。

もし暑い場所に長くいれば、ぐったりしていたということになるかもしれません。そうならないためにも、なるべくエアコンの効いた部屋で過ごしてほしいものです。そうするため、気をつけるべきことをご紹介します。

猫がエアコンの効いた部屋で快適に過ごすため、気をつけること

寒がりの猫でもエアコンの部屋で快適にすごすため、気を付けることは以下の2つです。

①    エアコンの風向きを水平にする

エアコンの風向きは、下向き、水平、スイングなどいろいろ調整できます。その中でおススメするのは、風向きを水平にすることです。

理由は、風向きが水平であれば必要以上に冷気が床面にたまらないこと。またエアコンについている温度センサーも、風向きが水平であれば天井付近の空気が冷えるため、設定温度に達したと感知すれば、緩やかモードに切り替わることなどが挙げられます。

一方、風向きが下向きであれば、ただでさえ下に溜まりやすい空気がさらに溜まってしまいます。

また冷気が下ばかりにいってしまうと、温度センサーの感知も遅くなり、部屋を冷やし続けることになってしまうでしょう。

それなら空気を動かすスイングにすれば良いかというと、そうでもありません。猫は、冷たい風が体に当たるのは嫌いらしく、エアコンをつけたら、そそくさと部屋から出ていってしまうこともあります。

猫の好みは個体差もあり、絶対とは言い切れない部分はありますが、風向きを水平にしておく方が冷えすぎを防止することができます。

②    猫用カーペット、湯たんぽを準備しておく

「エアコンをつけているのに、どうして猫用のカーペットに湯たんぽ?」と思うかもしれません。しかし、私たちもエアコンが効いた部屋で過ごしたあと、温かいお風呂に入って気持ちいいなと感じたことがありませんか。

それは猫も同じです。カーペットや湯たんぽのようなほのぼのと温かい場所で、ゆったり気持ちよさそうにしているのを目にします。

ヒトが感じることは、猫も同じのようです。冷やすばかりに注意が行くと、そこばかり気にしてしまいますが、ほどよく温めることも大事です。猫がどちらも選択できる環境を整えてあげましょう。

まとめ

夏の暑さをしのぐためのエアコン。熱中症を防ぐためには欠かせないものですが、猫にとって、寒さを感じることもあります。

適温はあくまでも目安の一つ。猫が何を感じているかは、自分自身の状況と重ね合わせてみれば、気づくこともあります。

参考資料

環境省「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/laws/nt_r02_21_1.pdf)

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