止まらない値上げ「それでも外せない出費」子育て世帯の意見とは
LIMO / 2022年6月14日 14時50分
止まらない値上げ「それでも外せない出費」子育て世帯の意見とは
2022年に値上げになる食品数も確認
帝国データバンクによれば、2022年に値上げとなる食品は累計1万789品目。平均値上げ率は13%にもなります(調査時点の105社の2022年価格改定計画)。
食品分野別では「加工食品」が最も多く4288品目。
「酒類・飲料」が2263品目、「調味料」が2153品目と幅広い分野で値上げとなっています。
これだけ値上げが続くと節約したいところですが、特にお子さんがいるご家庭では「抑えたくても抑えられない出費」があるのではないでしょうか。
今回は株式会社カラダノートが行った「物価上昇に関する意識調査」より、子育て世帯が値上げが止まらない中でも外せない出費を見ていきます(2022年5月26日)。
子育て世帯の「値上げでも外せない出費」
同調査は以下のような内容で行われています。
■調査概要
調査内容:物価上昇に関する意識調査
調査期間:2022年5月23日~5月25日
調査対象:当社メルマガ会員
回答人数:320名
調査方法:インターネット調査
※PRTIMES「止まらない物価上昇、ママ・パパに聞いた「それでも外せない出費」2位は旅行・レジャー費、1位は?」より
さっそく子育て世帯が外せない出費をみていきましょう。
生後3カ月以上の子どもがいる子育て世代の約9割が物価上昇を実感していると答えています。
子育て世帯の考える「それでも外せない出費」は以下の通りでした。
第1位:外食を含む食費
第2位:旅行・レジャー費
第3位:子どもの教育費
今回多くの分野で値上げとなった「外食を含む食費」が1位という結果に。
その理由には健康や家族の楽しみという声が挙がった一方で、「これ以上、食費を削れない」という意見もあるようです。
いまだ続くコロナ禍では、食事が家族の楽しみの一つになっているご家庭も多いでしょう。家族の健康を考えたり、子どもの好きなメニューを作ったりとなると食費をどこまで抑えるかは難しいもの。
値上げ自体は今年に入ってから続いており、今までも節約を意識されてきた方も多いと思います。「これ以上削れない」という声にもあるように、相次ぐ値上げを厳しく感じるご家庭も多いでしょう。
回答者の平均年収は「637万円」家計への不安は?
同調査によれば、回答者320名の平均年収は「637万円」。家計への不安について調査したところ、「とてもある(42.2%)」「少しある(37.2%)」と、全体の約8割をも占めます。
実際に家計に不安を感じる分野を見てみましょう。
最も多いのが「子どもの教育費」で約7割、次に「老後の生活費」が6割超、「貯蓄ができない」が約半数となっています。
住宅ローンに教育費、老後資金と「人生三大支出」がかかることの多い子育て世代。国税庁によれば日本の平均年収は433万円ですが、平均年収は600万円を超えるものの「貯蓄ができない」という不安を抱えています。
ひとりにつき約1000万円かかるといわれている教育費。老後資金については2019年に「老後2000万円問題」が話題となりましたが、いずれも大金となるためすぐに準備できるわけではありません。
長期間かけて積み立てていきながら備える必要がありますが、食費だけでなくさまざまな分野で値上げが続くと、貯蓄自体を厳しく感じるご家庭もあるのでしょう。
月の収支を見直して、先取り貯金を
値上げは家計にマイナスですが、家計を見直すという意味ではプラス面もあります。
これを機に家計全体を見直して、月の収支でムダな部分がないか挙げてみましょう。電気やガス代、スマホ費用など固定費を見直すのも効果的です。
値上げは厳しいですが、先々の教育費などを考えると貯蓄もしたいところ。給料日に引き落とす「先取り貯金」をうまく使いたいですね。先取り貯金は貯金だけでなく、つみたてNISAのように運用でも可能です。
運用にリスクはありますが、厳しい社会情勢が続く中では、一つの手段として調べてみるのもいいでしょう。リスクについてきちんと把握し、ご自身に合った投資手法や金融商品を選ぶのがポイントです。
つみたてNISAであれば、毎月積み立てていくことでリスクをある程度は抑えられますし、運用益は非課税になるので初心者でもはじめやすいでしょう。まずは情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。
参考資料
帝国データバンク「食品主要 105 社、年内「値上げ」1 万品目を突破 値上げ幅も拡大、価格は平均 13%アップ」(https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p220601.pdf)
PRTIMES「止まらない物価上昇、ママ・パパに聞いた「それでも外せない出費」2位は旅行・レジャー費、1位は?」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000031718.html)
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