2022年「お盆」はいつからいつまで?関西と関東の違いや変わった風習も紹介
LIMO / 2022年8月4日 17時50分
2022年「お盆」はいつからいつまで?関西と関東の違いや変わった風習も紹介
8月に入り、お盆休みに思いを巡らす方も多いかと思います。
一般的に「お盆休み」といえば8月中旬ですが、実は地域によってお盆の時期が異なるのはご存じでしょうか。
そこで今回は、関東と関西で異なるお盆の時期や、各地の変わった風習についてご紹介します。
2022年のお盆休み期間は8月13日〜16日
2022年のお盆は8月13日(土)〜16日(火)の4日間です。
東京オリンピックの影響で日程がずれていた山の日が8月11日(木)に戻るため、8月12日(金)に有給を取る方も多いと思います。
しかし、「お盆休み」と「お盆」の期間は必ずしも同じではありません。実はお盆には「3つの時期」があり、地域によってどの期間を「お盆」と呼ぶかが異なります。
具体的な期間については、次の項目で解説します。
お盆には「4つの時期」がある
元々お盆は旧暦(月の歴)から行われるようになった行事です。現在の新暦(太陽暦)となる際、どの期間をお盆とするかで3つの時期に分かれました。
新盆(新暦盆):7月13日〜15日(16日)
お盆:7月31日〜8月2日
月遅れ盆:8月13日〜16日
旧盆:毎年旧暦で行う(日付不定)
時期ごとに見てみると、多くの地域では月遅れ盆に該当しているのが分かります。
新盆やお盆が該当する地域も詳しく見ていきましょう。
関東などの一部地域は「新盆」
主に東京・静岡・石川・神奈川・北海道の一部地域では、旧暦の日付だけをそのまま採用した「新盆」を取り入れています。
旧暦から新暦に移行した際、旧暦の日付は1ヵ月後ろ倒しになりました。その時に旧暦と日付のみ同一の日を新盆としたのです。
多摩の一部地域は7月31日〜8月2日が「お盆」
東京の多摩地方では、新盆ではなく7月31日〜8月2日を「お盆」としています。
新盆や月遅れ盆といった名称はないため、単純に「お盆」と呼ばれます。
関西を含む多くの地域は「月遅れ盆」
関西を含む多くの地域は、8月13日〜16日頃の「月遅れ盆」を取り入れています。
明治政府が行った改暦は国際基準の暦への転換でした。旧暦と新暦には30日のズレがあるため、お盆の時期も1ヵ月遅くなったのです。
沖縄は毎年旧暦で「旧盆」を行う
沖縄も独自のお盆を行っています。
毎年旧暦でお盆を行うことから「旧盆」と呼ばれ、他の地域とは異なり日付が毎年変わるのが特徴です。
旧暦の7月13日〜15日(16日)で実施する時もあれば、今年は8月10日(水)~8月12日(金)・13日(土)が旧盆日程です。
地域でお盆の時期が異なる理由
明治政府の方針により改暦が行われたため、本来であれば全国的に「月遅れ盆」が取り入れられているはずです。
これには諸説あり、地域によって農作物の収穫時期が異なるため、新盆などを取り入れた地域があるからとも言われています。
あくまで国の基準では8月13日〜16日がお盆ですが、地域の事情などの影響で少しずつ変化していったようです。
お盆の変わった風習を2つ紹介
お盆は各地でさまざまな行事が実施されますが、地域によっては独特の風習でお盆の時期を過ごします。
今回は沖縄と茨城の2県を取り上げてみたいと思います。
【沖縄】賑やかな踊りと歌で祖先を供養する「アンガマ」
アンガマは、八重山地方を中心に伝わる供養行事の1つです。
アンガマには2つの系統があり、1つは八重山の治者階級・石垣島四ヶ字の士族で行われていたもの、もう1つはその他離島・農村・部族で行われていたものです。
石垣島四ヶ字のアンガマは、あの世からの使者であるウシュマイ(翁)とンミ(媼)、その子孫であるファーマー(花子)を、この世の人間が総出でお出迎えします。
あの世からの使者である3人は、島の家々を順番に回りながら三線・笛・太鼓を叩いて踊ります。
合間にはウシュマイとンミが、揃ってあの世についてユーモラスに語る一幕も。
なかでも観衆からヤジ混じりの問いかけをされたウシュマイとンミが、頓知や笑いを交えた返答を返す問答が見どころです。
【茨城】稲わらの束を担いで祖先を送る「盆綱」
盆綱は、茨城県と千葉県にまたがる盆行事の1つです。
大人たちが稲わらの束を使って太い縄を作り、白装束に身を包んだ子どもたちがそれを持って墓所から出発します。
それからは家々を巡り、神霊を送り届けるのが盆綱の内容です。
茨城県教育委員会のホームページによると、子どもたちが持つ縄は先祖の霊の依代として龍や蛇に見立てているらしく、水神信仰的な性格も持つそうです。
お盆の時期や風習は地域でかなり異なる
ひとくちにお盆と言っても、7月から始まる地域もあるとは驚きますね。
お盆の行事も地域によってかなり異なるため、普通だと思っていたものが全国的に見ると珍しい、ということも。
これを機に、各地のお盆の風習を調べてみるのも面白そうですね。
参考資料
石垣市観光交流協会「【石垣島を知る】アンガマ」(https://yaeyama.or.jp/ishigaki-info/%E3%80%90%E7%9F%B3%E5%9E%A3%E5%B3%B6%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8B%E3%80%91%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%9E/)
茨城県教育委員会:東関東の盆綱(https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/bunkazai/fuuzoku/16-10/16-10.html)
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