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「夏の甲子園」第100回記念大会での方針転換

LIMO / 2018年2月4日 12時15分

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「夏の甲子園」第100回記念大会での方針転換

ビジネス、今日のひとネタ

皆さんも一度は見たことがあるだろう夏の風物詩、全国高等学校野球選手権大会、通称「夏の甲子園」。

1月下旬、この甲子園を主催する日本高校野球連盟が、今夏の第100回記念大会から、これまで無料だった外野席を有料化し、バックネット裏の中央特別自由席を全席前売りの指定席にすることを決定しました。

なぜ有料化に踏み切った?

料金や購入方法の詳細は4月に決まる予定ですが、現状、外野席は500円程度を検討しているそうです。新たな収益は野球振興やけが予防などの事業費に充てられます。

以前から、早朝にチケットを求めて阪神甲子園球場を訪ねる来場者はいましたが、ここ2、3年で急増し、トラブルや事故の危険性が高まっていました。そこで連盟は球団側と相談し、安全対策として、有料化と指定席化に踏み切りました。入口の混雑緩和に加えて、遠方の来場者も訪れやすい環境作りも目的であるそうです。

寄せられる期待と懸念

当初は無料だったものが有料になることで、批判的な意見が多いのかと思われていましたが、今までにも「バックネット裏でいつも同じ人が観戦しているのは不自然だ」と指摘されることも多く、ツイッターなどのSNS上では、前売り化による「良席の平等化」を期待して、今回の方針変更を好意的に受け止める意見が大多数を占めています。

一方で、バックネット裏の中央特別席の前売りについては、甲子園大会の特性上、どの高校が勝ち上がるかわからないということもあり、販売開始時期に対して、懸念を寄せる人も少なくないようです。

名物「ラガーさん」も立ち退き

さらに、この前売り開始によって、ある「名物」が立ち退きを余儀なくされました。

通称「ラガーさん」こと善養寺隆一さんです。彼は20年近くにわたって入場門横で徹夜を続け、バックネット裏最前列中央をキープしてきた、いわば甲子園の名物です。今回の方針転換によって、座席選びは従来の早い者勝ちではなくなり、徹夜はなんの意味もなさなくなるのです。

ラガーさん以外にも10人程度、甲子園には徹夜組が存在するそうです。そんな名物ともいえる光景も、今夏から見られなくなるかもしれません。

甲子園の歴史の転換点!?

こういった名物の消滅を惜しむ声も多く見られます。

長い歴史を持つ甲子園ですが、今夏は、名物と言われる人々の歴史やチケット争奪戦の歴史などが大きく変わるターニングポイントかもしれませんね。

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