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投資信託で大損の体験

LIMO / 2018年7月16日 0時0分

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投資信託で大損の体験

投信初心者が失敗し反省したこと

投資信託で大きな損を出したことがある個人投資家の方も多いのではないでしょうか。その敗因は何だったのでしょうか。今回は投資信託で大損をした投資家の体験をもとに、二度とそうした思いをしないため、うまくいかなかった背景について整理してみましょう。

純資産が大きいからといって「よいファンド」というわけではない

ご記憶にある方もいる投資家もいるかもしれませんが日本株のアクティブ運用のファンドで「X兆円ファンド」(Xには数字が入る)というファンドがありました。当時、投資初心者のA氏は「みんなが注目している投資信託だからきっと良い商品なのだろう」と期待して購入しました。しかし、結果は、大損。購入後、しばらくして泣く泣く売却。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

運用現場のファンドマネージャー経験者は次のように言います。

「ファンドの運用資産の規模が大きすぎることは良いことではない」

これはどのようなことでしょうか。

運用資金が大きければ、ポートフォリオでそれなりのポジションを作ろうと思えば、流動性のあまりない銘柄であれば、自らが買い上げてしまいますし、売却する際にも売り下げてしまいます。結果、ファンドのパフォーマンスを下げてしまうことになります。

運用会社の調査力とは一体何なのか

世界を代表するアクティブ運用で有名な外資系運用会社の日本株でも小型株の投資信託を購入した前出のA氏。「凄腕のプロが調査し、厳選した銘柄だけが入っているファンドだからさぞかしパフォーマンスが良いだろう」と期待して購入。

しかし、結果は基準価額1万円近くで購入したものの、底値は3000円近くまで下落。A氏も「投資信託で70%も値上がりするのか!」と驚きを隠し切れません。

その後、10年近くも塩漬けにしたまま時間は過ぎ、アベノミクスで株価が戻ったところで売却。それもでも何年も持ち続けた上に、売却損が出る始末。

小型株中心の投資信託ということでプロの銘柄選択とその運用力に期待したものでしたが、結果は思うようにいきませんでした。投資信託に含まれる銘柄は運用報告書を見ると「こんな銘柄があるのか!」と驚くこともありましたが、結果はここまで見てきた通り。こうしたことから「プロの調査力って何だろうな」と思ったといいます。

反省した結果、今どうしているか

A氏は投資信託で散々な目にあったことを見てきました。その後、A氏は資産運用をどうしているのでしょうか。A氏のポートフォリオは現在、以下のようになっているとのことです。

世界株インデックスファンド(もちろんノーロード)

米国株式の個別株購入(誰もが知る銘柄に投資)

仮想通貨を複数銘柄(ただし、ポジションは大きくない)

投資信託はそれでも便利な金融商品

アクティブファンドには懲りたので投資信託はインデックスファンドのみを保有しているとのこと。しかし、A氏は投資信託は便利な金融商品という考えは変えていません。個人投資家として自分では購入しにくい資産、世界株のインデックスファンドで信託報酬の安い商品を選んでいるといいます。

米国株 vs. 日本株

また、ネット証券の売買手数料が魅力的な水準になったので、個別株式は米国株を中心に投資をしているとのこと。日本株式は個別株では良い銘柄はあると考えているものの、日本株全体、たとえばインデックスファンドとしてみると循環株との位置付けから積立には向かないと判断しているそうです。

こうしたポートフォリオにして数年が経過したそうですが、運用成績はまずますのようです。

タイミングと流動性には気を付けたい

その他の反省としては、どうでしょうか。

株式市場が過熱しているときに無理して投資をしない(タイミングはできれば選びたい)

パニック的な売りがあった時に機動的に動けるように現金を手元に置いておく(流動性を重視)

投資信託による敗戦から、A氏は現在、上記のような工夫をしているそうです。「実りある貯蓄」を実現するためには、必ず成功ばかりというわけにもいかないでしょう。失敗談を参考に、これから資産形成を図るためにも、投資信託初心者の方の参考になれば幸いです。

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