ワコールホールディングスの給料はどのくらいか

企業年収給与研究シリーズ

シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書（https://www.wacoalholdings.jp/ir/public_item/library/yuka/files/annualsecuritiesreport20180628.pdf）をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内最大手婦人下着メーカーであるワコールホールディングスです。

ワコールホールディングスの平均年間給与はいくらか

ワコールホールディングス（提出会社）の2018年3月31日時点での平均年間給与は 597.9万円と500万円を超えています。また、従業員の平均年齢は47.2歳となっており40歳を上回っています。平均勤続年数は21.2年となっています。

ワコールホールディングスの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社（単体）の従業員数は2018年3月31日時点で95名。単体で90人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

ワコール事業（国内）：95名

また、連結の従業員数は2万904名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

ワコール事業（国内）：7658名

ワコール事業（海外）：1万885名

ピーチ・ジョン事業：432名

その他：1929名

過去5年の業績動向

ワコールホールディングス（連結）の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると横ばい傾向が続いています。2014年3月期に1937億円であった水準が、2018年3月期には売上高は1957億円となっています。

また、営業利益についても横ばい傾向が継続しています。2014年3月期には138億円の水準であったものが、2018年3月期には125億円になっています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は横ばい傾向で、2014年3月期には101億円あったものが、2018年3月期には97億円になっています。

今後の注目点

同社は、中期的な経営指標として、連結売上高営業利益率７％、連結ROE５％以上の達成を目標に掲げています。ROEの目標水準に物足りなさを感じる投資家もいるかと思いますが、今後の業績動向に注目です。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。