逮捕者続出「ハロウィンのバカ騒ぎ」にうんざり
LIMO / 2018年11月10日 20時20分
逮捕者続出「ハロウィンのバカ騒ぎ」にうんざり
ビジネス、今日のひとネタ
近年、かなりの人気を見せるイベントとなったハロウィン。2018年も東京・渋谷を中心として、各地で大盛り上がりとなりましたが、一方で、暴徒化する人々など、さまざまな問題が浮上しています。ハロウィンが終わったいま、あらためて何が起こり、どういった問題があったのか、まとめてみました。
日本のハロウィンのこれまで
ハロウィンとはそもそも、毎年10月31日に秋の収穫を祝い、悪霊を払う、アイルランドの祭りが起源とされています。現在では、仮装をした子どもたちが、近所の家々を練り歩いてお菓子をもらうなどする民間行事として、アメリカで根づいているほか、ここ10年ほどでヨーロッパ各国でも習慣化しているようです。
日本でも、1997年前後から東京ディズニーランドで催されたイベントや企業のキャンペーンなどにより、ハロウィンが行事として広まってきました。
そして6年ほど前からは、ハロウィン前の週末やハロウィン当日に渋谷駅前に若者が集まる、通称「渋ハロ」が大きな注目を集めるなどしています。
治安が日に日に悪化!?
渋谷区でのハロウィンでは、過去にも、ゴミの不法投棄をはじめとした違法行為や、数々のマナーのなっていない行為が問題視されてきました。そうした経緯を踏まえ、渋谷区は事前に、ビン入りアルコール飲料の販売を控えるよう周辺店舗へ要請したり、終電前の帰宅を促すなどの対策を講じました。
しかし、そのような対策も虚しく、器物損壊や痴漢、盗撮などの事件が相次ぎ、逮捕者が出る騒ぎとなりました。
10月28日の午前1時ごろには、群衆が軽トラックを横倒しにし、その上に乗った男性が周囲を煽るような様子がインターネット上に投稿されたほか、券売機に水が流し込まれるなどの行為もあったようです。
炎上待ったなしのハロウィン当日
こうした騒ぎは、ハロウィン当日の10月31日を待たずして続出し、当日を前に渋谷区の長谷部健区長が緊急声明を発表するまでの事態になりました。そして31日当日には、平日の夜にもかかわらず、およそ1万4000人もの人が渋谷周辺に集まっていたと見られます。終電後も路上で飲み会が開かれ、あちこちでケンカも起こるなど、バカ騒ぎが未明まで続きました。
TwitterなどのSNS上では、こういった騒動に対して、
「世も末だ」
「ルールを守れない人はハロウィンに参加する資格なし」
「ただ騒ぎたいだけの東京近辺の馬鹿が集まる見本市」
「こいつらの9割は10年前はハロウィンなんて聞いたこともなかっただろ」
「渋谷のハロウィンは撲滅すべきだ」
と憤る声もあります。また、「西成暴動のようだ」と、大阪・西成で1960・70年代を中心に続いていた日雇い労働者による暴動に様子を重ね、そのひどさを嘆く投稿も多数ありました。
フランスでは暴動も!
また、フランスでも、ハロウィン当日に暴動が起き、逮捕者が多数出るなど、今年の渋谷ハロウィンよりもさらに過激な騒ぎとなったようです。この報道を受けて、「渋谷も放っておけば来年こうなってもおかしくない」と危惧する声もありました。
対策や規制を求める意見が多くある中、11月1日、長谷部区長は「イベントの有料化など、予算を投じた対策を行いたい」と述べ、あらためて憤りを示しました。
一方で、11月1日早朝の渋谷駅前では、自主的に集まった人々がゴミ拾いを行うなど、マナーを守りながら楽しもうとする人が多数いたのも確かです。また、「知らない人と話したりして写真を撮れるのは楽しい」「渋谷のハロウィンの仮装を見るのが毎年楽しみ」などと、肯定的にハロウィンを振り返る声もあります。
ほかにも、地味な仮装をして人々が集う「地味ハロウィン」というイベントが開催されたり、神奈川県の川崎市や東京都の吉祥寺で開催されるイベントでは、親子がハロウィンを楽しんだりなど、地域振興につながっている例もあります。
心ない人たちによる過激化にどう備えるか
年々、楽しむ人が増える一方で、過激さを増していくハロウィンイベント。あくまでモラルを守って楽しく過ごしたいと考える大半の人たちの思いが、一部の考えなしの人々によって無下にされているのが現状です。
特に渋谷のハロウィンは主催者がおらず、規制が難しいのも事実ですが、自治体や警察の対策も含めて、来年どうなるかにも注目したいところです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【路上生活者が強制退去】"生きるのが上手でない人"を受け入れる『あいりん地区』ってどんな街?目指すのは「困窮者支援」と「にぎわい創出」の両立
MBSニュース / 2024年12月5日 17時52分
-
「生きにくい人もこの街では生きていける」バブル・西成暴動・特区構想・強制執行...20代から『あいりん地区』で生きる75歳が語った"今と昔"
MBSニュース / 2024年12月4日 16時58分
-
国内最大級のコスプレイベント「池袋ハロウィンコスプレフェス2024 Powered by dwango」のTDNグループ全国同時生放送に、榊󠄀原清一がアニヲタ社長コメンテーターとしてゲスト出演!
PR TIMES / 2024年11月25日 18時45分
-
カレー沢薫の時流漂流 第326回 誰がハロウィンをつぶしたのか、クリスマス前に振り返る
マイナビニュース / 2024年11月18日 16時26分
-
ハロウィンの夜に落ちていた生首が本物だった! スコットランドで起きたショッキングな事件を紹介
ニコニコニュース / 2024年11月14日 17時45分
ランキング
-
1「若者の街」じゃなくなった渋谷への寂しさの正体 お金のない若者でも楽しめた街は、今はもうない
東洋経済オンライン / 2024年12月13日 8時40分
-
2経営再建にあえぐ企業が相次ぐ12月 日産自動車の下請け・孫請けはどうなる?(中西文行)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月13日 9時26分
-
3超重要臓器・肝臓をボロボロにするのは酒だけではない…専門医がすぐにやめるべきと話す健康的な飲み物
プレジデントオンライン / 2024年12月12日 16時15分
-
4ばあちゃん、ウソだろ…20年前に祖父から5億円を相続した90歳祖母が死去。遺産を調べた相続人〈35歳孫〉がびっくり仰天!記録を「思わず二度見」したワケ【相続の専門家が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月13日 10時15分
-
5今年の漢字に『金』選出も「またか」の呆れ声、五輪ごとに入る「金」の無限ループ
週刊女性PRIME / 2024年12月12日 15時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください