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面接官はどこを見ている? 元採用担当者が教える4つのチェックポイント

LIMO / 2018年11月15日 17時20分

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面接官はどこを見ている? 元採用担当者が教える4つのチェックポイント

就職・転職活動において避けて通れない「面接試験」

筆者は、元採用担当者として年間で1000人ほどの採用試験に携わってきました。現在も大学生や転職希望者のキャリア支援を行う中で、最も多い質問が「面接官は候補者のどこを見ているのか?」というものです。

確かに、面接というのは不思議なもので、手ごたえを感じたのに落ちてしまったという方もいらっしゃれば、手ごたえがなくダメだと思っていたのに受かった!という方も少なくありませんよね。

今回は、筆者の経験に基づく「面接官がリアルに見ている4つのチェックポイント」をお伝えします。皆さんの今後のキャリアの参考になれば嬉しく思います。

人事が口を揃えて言う「一緒に働きたい人物」とは?

4つのチェックポイントをお伝えする前に、面接官が「面接でどこを見ているのか」という質問への答えを一言でまとめると、「一緒に働きたいと思える人物」と言えるでしょう。

会社によって求める人物像は異なるはずなのに、面接官や人事担当者に「面接でどこを見ているのか」と質問すると、皆さん口を揃えて「一緒に働きたい人物」と回答します。

では、「一緒に働きたい人物」と聞いて、皆さんはどんな人をイメージしますか。

素直な人、明るい表情の人、仕事に熱意がある人、意思疎通が取りやすい人など様々な意見が飛び交う中で、多くの方が共通して想像するのは「ポジティブな雰囲気を持っている」ということではないでしょうか。

それは面接官も同様で、自分や会社にポジティブな雰囲気を持ってきてくれそうな人物に惹かれ、「内定通知」を出すのです!

今回はこの「一緒に働きたい人物」に焦点を当てて、面接官が潜在的に「一緒に働きたい人物」という感情を抱く4つのチェックポイントをまとめてみました。

1. 第一印象

人の第一印象は5秒で決まると言われ、その多くは非言語コミュニケーションに左右されると言われています。

非言語コミュニケーションとは、「身だしなみ」「表情」「態度」「アイコンタクト」「声のボリューム」「声のトーン」等、会話の内容以外のことを指します。

面接での最初の5秒だと、入室して挨拶を終えているぐらいのタイミングですね。一番緊張する場面かと思いますが、ここで「好印象」を与えるだけでその後も好印象が継続しやすく、他の要素にもいい影響を与えると言われています。

最初の5秒は特に気合いを入れて臨みましょう!

ポイント①

入室してすぐに自然な笑顔を作るのは至難の技なので、入室前から笑顔を心がけましょう!

ポイント②

言葉や話の内容に合わせた表情や声で伝えるようにすると、言葉の効果が上がります。「よろしくお願いします」という言葉であれば、その気持ちが表情や声で一発で分かるように伝える、相手の目を見ながら目を輝かせお辞儀をするなどといったことです。

2. コミュニケーション能力

経団連が毎年発表している「人事担当者が選考にあたって特に重視した点」において、2004年度から13年連続で第1位になっているのが「コミュニケーション能力」です。

面接においても当然このコミュニケーション能力がチェックされますが、上手に話ができていたかというより、「聴く姿勢」や「面接官の質問を理解して答えられているか」という点を重視している企業が多いようです。

コミュニケーションスキルが高い人というと、饒舌に話ができる人をイメージしがちですが、意思疎通をとることがコミュニケーションの本来の目的ですので、面接官の質問に集中して落ち着いて答えていきましょう。

ポイント①

話している相手へあいづち、アイコンタクトをすることが大切です。面接官を前に緊張したり、グループ面接では他の候補者が話をしている時に気が抜けてしまう場面があるので、意識的にあいづち、アイコンタクトを送るようにしましょう。

人は積極的に相手が聞いてくれると感じると単純に嬉しいものですし、「もっとこの人と話をしたい」という心理になります。

ポイント②

質問の内容が分からなかったら素直に確認をしましょう。その際、分からなかったのを相手のせいにするのではなく、自分に原因があることを述べるといいでしょう。

たとえば、「ありがとうございます。緊張して聞き取れなかった部分があったのですが、〇〇についての質問でよろしいでしょうか?」といった表現です。

3. 行動特性

面接官や採用担当者は、就職希望者の行動特性を過去の経験から確認しようとします。

たとえば、新卒採用では「学生時代に一番頑張ったことを教えてください」、中途採用では「これまでの社会人生活の中で一番頑張ったこと、もしくは成果を上げたことを教えてください」等の質問をします。

ここでは、就職希望者の行動特性(行動の源、行動の進め方、経験やスキル)を把握し、「うちの会社でどんなパフォーマンスを発揮してくれそうか」を見ています。

ポイント①

上記の質問と同時に、挫折や失敗をした経験を聞かれる場面があります。これも行動特性についての質問ですので、経験そのものだけではなく、「この経験から何を学んだか」を伝えると、より好印象を持ってもらえます。

ポイント②

固有名詞や数字を使って話すと、イメージがしやすく、相手に分かりやすく伝えることができます。

4. 仕事への熱意

これは主に志望動機で見ることが多いですが、最近では会社の課題についてどう考えるかを聞いたり、会社で利用できるサービスがあれば、実際に利用した経験はあるか等、様々な切り口で質問されるケースが増えているそうです。

そのため、企業研究は欠かさず行うことを心がけてください。また、話す時の表情やボディランゲージも重要です。

ポイント①

会社に対する質問を用意しておきましょう。質問することで会社への熱意が伝わるので、2、3問は用意するといいでしょう。

ポイント②

可能であれば、会社見学をしたり実際に働いている方の話を聞くことも含め、十分に企業研究をしましょう。

おわりに

就職試験や面接試験では、会社が優位に立ち、就職希望者が評価される側と感じてしまいがちですが、「会社」と「人材」は対等の立場にあるものです。

就職希望者もさまざまな会社の中から「これだ!」と思うところを見極めて、自分に一番フィットする会社を選択し、幸せな仕事人生を歩んでいただければと思います。

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