油断は禁物! 年収1000万円あっても貯まらない? ではどう貯金するか
LIMO / 2018年12月25日 18時20分
油断は禁物! 年収1000万円あっても貯まらない? ではどう貯金するか
年収1000万円稼ぐ人は、国税庁の「平成29年分民間給与実態統計調査結果」によると、給与所得者全体の4%強とかなりの少数派です。それだけの年収があれば裕福な生活をしているのではないかと想像してしまいますよね。
ただし、年収1000万円でも税金や社会保険費が引かれると、家族構成や居住地によって変わってくるものの、手取りは概ね700万円台になるそうです。
仮に、手取りを750万円とし、ボーナスを夏冬合わせて5カ月分とすると、月の手取りは約44万円程になります。数字だけ見るとゆとりを持って生活できる気がしますが、お金に余裕があるからと管理をないがしろにしているとなかなか貯金はできないもの。
高年収の場合、つい高級ブランド品に手が出たり、必要以上に高い車や住宅を購入したり、仕事が大変な分のストレス発散や見栄でお金を使いたくなってしまう人も少なくないようです。つまり、収入が多くても自制できないとお金はどんどん出て行く一方。お金は自然には貯まらないのです。
では、貯金するためには何から始めればいいのでしょうか。
まず1年で貯める目標金額を決める
そこそこの収入があると、細かく支出の管理をしていなくても、なんとなくやりくりができてしまうという人も多いでしょう。しかし、ある程度の額を貯金をしたいと思うなら、1年間で貯める目標金額を決めて先取り貯金をすると確実です。
たとえば、手取り750万円で年間200万円を貯金目標にするとしたら、毎月の手取りからは5万円×12カ月の60万円、ボーナスから夏冬で70万円ずつ×2回の140万円と決めて、受け取ったら直ぐに別口座に移してしまいましょう。
もし、車を購入したい、子供の教育資金を貯めたい、老後資金を貯めたいと思っている場合は、それぞれの目標額を決め、目的別に口座を分けて貯金をすると管理もしやすくなります。
1年のイベントでどれくらいかかるのかを予め計画する
友人の結婚式のご祝儀、親戚の子どもの入学祝い、家族旅行、家電の買い替えなど、前もって支出があることがわかっているイベントがあれば、それぞれに必要になるお金を予め計画しておき、その分は使わないように分けておくことも大切です。
毎月の給料から削ると生活費を圧迫する可能性もあるので、こちらもボーナス時などに、必要の資金を貯金とは別に分けておくと良いでしょう。
資産運用に挑戦する
お金を増やしていくには、収入を増やすこと、支出を減らすことのほかに資産を運用することも選択肢になります。
今の時代、銀行で円貯金をしても利息はほとんどつかず、コツコツ貯めてもあまり大きく増えませんよね。もし、ある程度の収入があって余裕資金が作りやすい環境ならば、その一部を投資してみてはいかがでしょうか?
日本人は投資に対して消極的とは言われていますが、日本円のインフレリスクや一つの資産に投資が集中することのリスクなども考えてバランスよく投資をすると良いでしょう。
たとえば、株式投資は値動きが大きい場合に上手く取引すると売買益を増やしていけますが、デイトレードのような株式投資は日中株価をこまめに確認できないサラリーマンには向いていませんよね。
そうした短期利益ではなく、配当や株主優待の内容が良い企業の株価が割安な時に投資をしたり、技術力やサービスの質で今後の成長に期待できる優良企業に長期目線で投資したりしてみましょう。
株式投資を始める場合に知っておきたいことについては、LIMO編集部が以下に参考となる記事をまとめていますので、ご興味がある方はご覧ください。
>>株初心者は必ず知っておきたい7つのステップ&番外編(https://limo.media/articles/-/1791)
一方、値動きがある株式投資はちょっと...という場合は、株に比べると値動きが少なく、プロが運用の管理をしてくれる投資信託がよさそうです。
こちらも元本割れのリスクはありますが、株よりは値動きが少ないので、初めての投資なら入門編として試してみても良いのではないでしょうか。ただし、様々な種類がありますので、それぞれの特徴を知ったうえで検討してみてください。
まずは初心者向けの解説を見たいという場合は、LIMO編集部による以下の記事をご参考にしてください。
>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント(https://limo.media/articles/-/965)
まとめ
年収1000万円というと、何も考えなくても自然に貯金ができそうですが、生活の仕方次第では思ったように貯金額が増えない可能性もあります。
そろそろ新しい年がやってきます。まずいくら貯めるかという目標を1年の初めに決めて、上記の先取り貯金に取り組んでみてはいかがでしょうか。また、ある程度の貯金ができたら普通預金や定期預金だけではなく投資にチャレンジすることも選択肢として考えてみてください。
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