豆まきができない!? 子ども小さい家庭やマンション住まいの節分事情
LIMO / 2019年1月28日 10時40分
豆まきができない!? 子ども小さい家庭やマンション住まいの節分事情
日本には、彼岸や八十八夜など季節の移り変わりを感じる日とされる独自の暦があります。節分も、そのひとつ。豆をまいて、一年の厄を払いますよね。
この豆まきですが、小さい子どもがいる家庭にとっては危険が潜んでいることも。また現代の住宅事情から、思うように節分が楽しめないこともあるんだとか。では子育て真っ最中のママたちがどう節分を楽しんでいるのか、イマドキの豆まき事情を教えてもらいました。
豆まきを省略する家庭が多数
子どものことを想うからこそ、形式通りの節分ができない家庭も多い様子。まずは、行事に興味がないわけではなく、きちんと教えてあげたい気持ちはあるけれど、そうもいかないママたちの本音を教えてもらいました。
「子どもが誤嚥するのが怖くて、出産後はなかなか豆まきできません。『鬼は外~』でベランダに豆をまくのも、下の階に落ちそうだしなぁ。私が小さい頃はどうしていたんだろう?と思って親に聞いてみたけど、『庭にまいてたよ』と言われました。マネできない…」(2歳女児のママ)
「すぐに掃除をしても、豆が家具の隙間に残っていることもありますよね。後々それを子どもが口に入れたらと思うと、やっぱり怖い。マンション住まいで部屋の中にしかまけないので、数年は豆まき封印の予定!上の子のためにお家でもしてあげたいんだけど、丸めた新聞紙で我慢してもらっています」(7歳男児・0歳男児のママ)
「うちの子はもう落ちているものを口に入れることはないけど、豆をまくと『僕も食べてみたい』って言い出すはず。ナッツ類は、のどに詰まるのもアレルギーも心配なので、まだ解禁していません。なので、いまだに節分も豆まきはナシなんです。夫はやりたがっていますが、わざわざ見せておいて『食べたらダメよ』っていうのも可哀相でしょ」(3歳男児のママ)
子どもが小さいうちは、誤飲・誤嚥を心配しているママも多いようです。また昔のように縁側がついたお家も少なくなっているので、豆をまくにも確かに「下の階に落ちると困る」という心配がありますね。現代ならではの悩みかもしれません。
豆まきのイマドキなやり方
次は、イマドキのママたちが行っている節分について話を聞いてみました。小さな子どもがいても行事を楽しみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「保育園で先生方が『心の鬼』について話してくださったそうです。私は節分本来のやり方しか頭にありませんでしたが、節分をきっかけに道徳心を育むこともできるんだなぁと気づかされました。豆まきをしなくても、大切なことは教えてあげられそうです」(1歳女児のママ)
「新聞紙で作った豆まきも楽しいのですが、やっぱりリアルな豆まきもしたい!そこで、殻つきの落花生を使ってみることにしました。大きくて口にも入りにくいし部屋に落ちていても見つけやすいし、今のところうっかり食べてしまったこともないですよ」(5歳女児・2歳男児のママ)
「小袋入りの豆を買って、小袋のまま豆まきしてますよ~。外にはまけないけど、子どもも充分楽しいようです!『鬼は外』のときは、ベランダに置いておいた小皿に豆の小袋を供えます」(3歳男児のママ)
節分について子どもに教えるきっかけができれば、形にこだわる必要はありませんよね。家で節分の行事をする本当の目的は、豆をまいたり恵方巻きやイワシを食べたりすることではなく、なぜそれをするのかを説明することにあるのではないでしょうか。
反対に形式通りに節分の行事をしても、それをする理由がまったく分かっていなければ意味はないかもしれません。
そもそも「節分ってなに?」と子どもに聞かれたとき、きちんと説明できる方って案外少ないのでは。なぜ節分に豆をまくのか、恵方巻きを食べるのか、子どもに説明するためにママたち自身も復習しますよね。大切なのは、そういった行事までの過程かもしれません。
形より気持ちを大切に
昔ながらの方法で行事をしたい気持ちはあっても、家庭の状況や時代の流れで、できないところもあるでしょう。しかし「今年はどんなことならできるかな?」と考えることで、子どもの成長を感じられたり楽しみができたりしますよね。
「今年も無事に節分を迎えられそう」ということに感謝しながら、無理のない計画をしてみてください。
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