「34歳女性、既婚、子持ち」は再就職の瀬戸際? 仕事への葛藤とは
LIMO / 2019年1月22日 10時35分
「34歳女性、既婚、子持ち」は再就職の瀬戸際? 仕事への葛藤とは
33歳まではお祝いの文言のみだった周囲からの誕生日メッセージ。34歳の誕生日は、それまでとはガラリと様子が変わりました。
友達からのメッセージには、「もう若くないから体には気を付けようね」や「34歳って、文字にしてみるとなんかすごいね 笑」という一言が。親からは、「わが子が34歳になるなんて信じられない」という言葉も。33歳までとは違う、と実感した34歳の誕生日となりました。
仕事選びでも気になるのは「35歳まで」
子どもが生まれてから育児に追われ、気付けば34歳になっていた筆者。アラサーに入ったときは「もうアラサーだよ~」と女友達と騒いでいたのに、来年はアラフォーです。同じ年齢の友人は、「中身は変わらないのに34歳なんて信じられないね」と言います。きっと先人の誰もが、同じように感じながら年を重ねていったのでしょう。
ちなみに筆者は既婚、子持ちです。夫の転勤とともに前職を退職し、現在はフリーランス。筆者の父が若くして病気で亡くなって母子家庭で育った背景もあり、これからもフリーランスでいくか、それとも再就職するか、今後の働き方を決めるのは今だと感じています。
なぜなら転職の条件には、「35歳まで」と記載されているところが少なくありません。もちろん35歳までと記載されていても、同じ条件ならば若い人の方が採用されるでしょう。それでもこの記載をみると、34歳は転職するかしないかの瀬戸際に立たされているように感じます。
34歳では子どももまだ小さい
転職するとしても、末っ子はまだ1歳。夫の仕事の帰宅時間や休日を考えると、転職先選びの条件は「平日17時半まで、土日休み」になります。そもそもこの条件に合う仕事自体、そう多くはありません。同じように悩まれる方も、少なくないのではないでしょうか。
実家は車で1時間ほどのところですが、祖父母はまだ全員働いています。もうすぐ定年を迎えますが、体力が落ちてくる年代でもあります。
子どもがかかる感染症は、中には大人が感染したり、重症化するものも。「疲れやすくなった」「すぐに風邪がうつる」「熱中症になってから体力が落ちた」「咳が長引いて長年吸っていたタバコをやめた」等と口にする祖父母達に、毎月のように熱を出す子ども達の看病を頼むことはできないと感じています。
「せめて末っ子が入学したら」と思えば、その頃筆者は40歳。40代での転職は、さらに選択肢が限られるでしょう。また、周囲からは40代は体力が落ちるという話も聞きます。
もう一つ気になるのが、子育てを終えた女性が再就職しても、年収300万円に到達する人は10%という数字※。一方で、出産して離職する女性は60%。日本では、出産で離職した女性が再就職して以前と同じように働くのは、まだまだ難しいのが現実です。
※「転職女性、理想と現実の年収差117万円(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000190.000003176.html)」(「これからの転職。」事業運営:株式会社ビースタイル)
出産・子育て・転勤を考えた職業選びをしなかった
そもそも現在30代半ばの方は、女性も「大学に入り、大企業に就職を」と教育された人が少なくないでしょう。周囲には「パートがいい」と口にする女性もいますし、「やりたい仕事があるけれど子育てをしているとできない」という女性もいます。
進学や就活をした当時、妊娠・出産・子育て、さらに夫の転勤や引っ越しを考えた職選びができていなかったことを、ここにきて思い知らされることとなりました。
そうはいっても、過去を悔いたり、できないことを並べていても仕方がありません。今34歳なら、60歳で退職するとしてもあと26年、65歳定年なら30年以上働くことになります。子どもが成人しても仕事は続けるものですし、親になっても自分の人生を生きるのが人間です。
人生において自分が一番若いのは、いつでも今、このとき。どんな状況であれ、今できることを考え、選択し、始めるしかありません。そういった意味では、34歳はこれまでの人生を振り返り、今後の生き方を考える良いキッカケにもなると言えるでしょう。
子育て中の今だけでなく、子どもが成人した後、そして自分の人生を総合的に判断し、仕事について考えていきたいと思います。
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