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元塾講師がすすめる塾選び 「お母さんは昔、塾で成績上がりました?」

LIMO / 2019年2月12日 19時45分

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元塾講師がすすめる塾選び 「お母さんは昔、塾で成績上がりました?」

「お隣の子も塾に行くみたい。うちの子もそろそろ?」

ところで昔、塾に通っていたパパ・ママも多いかと思いますが、塾に行って成績は上がりましたか? 勉強、できるようになりました? 「ばっちり上がりました!」という方は、ぜひその経験を活かしてお子さんにも最適な塾を選んでください。

「どうだったかなぁ。でも行かないよりましだったんでしょ」という感じの方。せっかく安くない投資をして通わせるのですから「打たないよりはましだったかもしれない」インフルエンザ予防接種よりは効果を期待したいもの。今回、塾講師歴約10年の筆者が「間違いない」塾選びをご提案します。

「成績アップは塾におまかせ!」本当にそう?

もし、保護者が子供の勉強をとことん見るぞ!という気があれば、通塾より効果があるでしょう。親ほど親身になってくれる講師はそういません。

しかし多くの親は「時間もないし教え方もわからない。プロにまかせるのが一番」と思うもの。不安商法、とまではいいませんが、成績が伸び悩む我が子を危惧するパパやママに、塾は救いの手を差し伸べるかのごとく入塾を呼びかけます。画期的なシステム、優秀な講師陣、親身なフォロー、そして早く入り長くいるほどの大幅値引き……。

もしかして、勉強しないでグダグダする子供が家にいるよりも、勉強という名目で外に追い払えるほうが気楽なのではないですか? 塾は成績向上のためにあるだけでなく、なにより保護者に「安心」を与える存在でもあるのです。

塾は「指導のプロ」?

では、塾講師が成績向上の「プロ」かどうかはどうやって見極めるのでしょうか?

そんなのは無理です。指導力抜群の「プロ」講師はいるかもしれませんが、塾講師全員がそうでは決してありません。もし超優秀な人材のみを塾が揃えるとしたら、入塾時の値引きなどとてもできません。塾講師の大多数は学生や未経験者です。大卒とも限りません。塾講師は資格条件がありません(塾によりさまざまです)。

もちろん学歴や経験がなくとも、指導の大変上手な方はいるでしょう。しかしそのような優れた先生に会えるかどうかは宝くじ高額当選レベルの運次第。ほとんどの塾講師が未経験から突然講師となり、授業を担当することとなります。事前の研修を行う塾も若干ありますが。

たとえ塾を厳選したとしても先生を選べることは少なく、親が我が子に付き合って勉強を見たほうがましな場合さえあるのです。

それでも塾に通わせたい方に、裏技・塾選択法をご紹介

そうはいっても塾に通わせたい方に、とっておきの塾の選び方をご紹介します。まず、何のために塾に行くのかをはっきりとさせておきましょう。「成績アップのため」ではあいまいすぎ。何の教科をどの程度伸ばしたいのか、どんな将来を描いているのかなど、目的がはっきりするほど通塾効果も上がります。

① 「講師 求人」内容をネットでチェック

アルバイト情報サイトを検索すると、最低賃金ギリギリの時給で講師募集している塾もあります。給与額で講師の質が左右されると断言はできませんが、募集内容からある程度は判断できます。講師は責任もあるうえに、事前の準備、授業後の補習など時間外の拘束も避けられません。最低賃金並みの時給では講師のやる気も削がれてしまうでしょう。

② 子供と一緒に見学にいく

面接担当者や塾頭は授業を担当しないことが多く、宣伝担当の話だけ聞いていても実際の様子はわかりません。授業中の教室の脇を通り抜けつつ、講師陣が熱心か? 雰囲気は合いそうか? などをこっそり観察してください。「こっそり」がポイントです。「見学」を事前にお願いしてしまうと普段の姿が見えづらくなります。

③ 通塾後も子供の様子を1カ月程度観察

塾に通い始めてからも放置せず、子供の様子をよく観察しましょう。もし顔色が曇ってきたら要注意。本人のやる気は引き出されていますか? もしもうちの子に合っていないのかなと思ったら、潔く塾を辞めるのもいいでしょう。塾は星の数ほどあります。前払金もったいないなーと泣けてきても子供のためを思って決断してください。

じゃあ結局、塾ってどうなのよ!?というあなた。子供がやる気になるかどうかは塾講師との「相性」によります。こればっかりは通ってみないと分からない。なんだか無責任な結論ですみません。しかし人間のやる気なんて、本来他人が簡単に引き出せるものではありません。それは大人のみなさんこそよくご存じのはず。

子供のやる気を引き出すのは?

子供はこれからどうしたいか、親はどうサポートしたいかを親子で話し合いましょう。親はまず、成績を上げたいと思いがちですが、本人はどう思っているのでしょうか? もしかすると勉強よりも積極的に取り組みたい夢があって、自由にさせたほうが将来が開けるのかもしれません。「子供だから」とないがしろにせず、なるべく一人の人間として向き合いたいものです。

「親は私をよくわかってくれている」と安心できれば、子供は何事にも自信とやる気が湧いてくるはず。

運命の先生と出会う千載一遇のチャンスにかけて、塾に通ってみるのもありでしょう。ただ、塾にさえ通えば成績は安泰というのはちょっとイージー。子供のやる気を引き出すものは一体何なのか、親子で考えてみませんか?

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