ソニー半導体、イメージセンサーは19年も堅調見込む

LIMO / 2019年2月20日 20時30分

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ソニー半導体、イメージセンサーは19年も堅調見込む

スマホ多眼化が需要下支え

 ソニーが世界シェアの過半を持つイメージセンサーは、2019年も堅調な需要が見込まれている。足元ではiPhoneをはじめとするハイエンドスマートフォンの需要減速が著しいが、スマホ1台あたりに搭載されるカメラの増加、いわゆる「多眼化」によって、イメージセンサーの需要は堅調が続きそうだ。

アップル不振で18年度見通しは下方修正

 ソニーが先ごろ発表した18年度第3四半期(18年10~12月期)決算において、半導体事業の業績は、売上高が前年同期比8%減の2303億円、営業利益は同23%減の465億円だった。うちイメージセンサーの売上高は同7%減の1865億円。スマホ高付加価値モデルに注力して製品ミックスを改善したが、販売数量の減少が響いた。利益面では、前年同期に67億円の設備売却益があったことや、研究開発費と減価償却費の増加が減益要因になった。

 足元でiPhone新モデルをはじめとするスマホの販売が低迷していることを踏まえてイメージセンサーの販売数量見通しを引き下げたことに伴い、18年度通期(19年3月期)の半導体事業の売上高見通しを9100億円から8700億円(うちイメージセンサーは7400億円から7000億円)へ、営業利益を1400億円から1300億円へ、それぞれ引き下げた。半導体事業への設備投資額は当初計画の1600億円(うちイメージセンサー向けは1300億円)を据え置いた。

1~3月期は黒字で乗り切る見通し

 これにより、19年1~3月期の半導体売上高は前年同期比10%増の1831億円(うちイメージセンサーは同18%増の1462億円)、営業利益は65億円(前年同期は14億円の赤字)となる見込みだ。前年同期は現在と同様にiPhone新モデル「iPhone X」の減産に伴う逆風で営業赤字に陥ったことを振り返ると、今回はスマホ不需要期をうまく黒字で乗り切ることになりそうだ。

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 これには、18年7月に発表した、世界初の画素サイズ0.8μmを採用する業界最多の4800万画素スマホ用積層型イメージセンサー「IMX586」の量産が寄与しそうだ。19年1~3月期から量産出荷を本格化する予定で、すでに多くの引き合いを得ているという。

 ソニーは現在、300mmウエハー換算で月産10万枚のイメージセンサー生産能力を持つが、18年4~6月期のウエハー投入実績は9.1万枚、18年7~9月期は9.9万枚、18年10~12月期も9.9万枚と推移し、19年1~3月期は8.9万枚になる見通しという。

「多眼化は従来見通しよりも加速する」

 ソニーは、18年10~12月期の決算会見で、19年のイメージセンサー需要について「スマホの出荷台数は18年より減るが、多眼化や素子の大判化は18年10月時点の見通しよりも加速するとみている。ウエハー投入から出荷まで5カ月を要するため、足元の需要弱含みによって18年12月末時点での在庫は少し重い。操業を調整しても19年3月末時点で在庫は若干重い見通しだが、需要がピークを迎える19年度下期に向けて消化していく」と見通しを述べた。

 スマホの複眼化はハイエンドからミドルクラス機種にも浸透し、19年には約半数が複眼化、うち2割程度が3眼化するとの予測もある。アップルはiPhoneの19年モデルに3眼モデルをラインアップするとの観測も出ており、すでにサムスンのGalaxy A9のような4眼モデルも発売されている。スマホの総出荷台数が減少しても、19年のイメージセンサー市場は多眼化で堅調に推移しそうだ。

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