2017年のeワラント上昇ランキング!10倍超が続出!
トウシル / 2018年1月9日 16時0分
2017年のeワラント上昇ランキング!10倍超が続出!
上昇ランキング
下の表は2017年の年間eワラント上昇率ランキングです。なお、ランキングは実際に取引が可能であった銘柄について、過去の販売価格、買取価格に基づく試算であり、販売価格が0.50円以上であったコール型eワラント、プット型eワラントを対象としています。
このランキングで特徴的なのは国内の個別株式を対象とするコール型eワラントが数多くランクインしたことです。コール型eワラントは対象とする相場が大きく上昇するほど大幅な上昇が期待できるeワラントです。ランキング1位となったダイフク(6383)は立体自動倉庫など物流設備の自動化で物色された銘柄であり、現物株式でも大きな値上がりとなりましたが、コール型eワラントは更に大きな値上がりとなりました。自動化技術に関する銘柄としては安川電機(6506)を対象とするeワラントもランクインしています。
ランクインしたSUMCO(3436)や東京エレクトロン(8035)、ディスコ(6146)は相場をけん引した半導体関連銘柄です。3位などには建機向けフィルターの大手ヤマシンフィルタ(6240)を対象とするコール型eワラントが入りました。中国の建機需要の回復で同社株は大幅に値上がりしました。また、4位に入った住友金属鉱山(5713)は非鉄金属株の代表格です。スマホなどの電子端末や電気自動車(EV)向けの部品需要が相場の上昇に寄与したと考えられます。
10位と20位にランクインしたのは複数のテーマ株にまとめて投資ができるバスケット型のeワラントです。「自動運転関連バスケット」は自動運転に関連する国内外の株式10銘柄で構成されています。市場の注目度が高いテーマ株には資金が集まって株価上昇が継続することがありますが、日経平均株価などの株価指数を対象とするeワラントがランクインしていないことから「自動運転」は市場平均を上回るパフォーマンスであったことがわかります。なお、「自動運転関連バスケット」の構成銘柄はこちらをご参照ください。
個別株の代替手段としてeワラントを活用
eワラントは数千円程度の小額から、国内外の株式や株価指数、為替相場、コモディティに投資ができる商品です。対象となっている株式などに比べて値動きが大きいのが特徴です。値動きが大きいため投資元本のすべてを失うリスクはありますが、各銘柄にあらかじめ決められている満期日までに権利行使価格に相場が達するか、その可能性が高まるとランキングのような大きな上昇を期待できます。
こういった局面では、eワラントの特長を上手に活かせば効率の良い投資が可能です。上昇トレンドの最初から最後まで乗ることは難しいと考えられますが、てこの効果があるeワラントを活かして、上昇トレンドの中の短期間の値動きを捉えて収益機会にすることも可能です。たとえば、数日間のうちに売買することを前提として、株価が0.5%動くと仮定した場合、レバレッジ(実効ギアリング)10倍のテコ効果があるeワラントなら、5%程度の値動きが予想されます。
また、任天堂(7974)、キーエンス(6861)、ファーストリテイリング(9983)など、現物株式を買付けるには多額の資金が必要となります。このような株式が相場の中心にあるとき、資金量の制約によって相場に参加できず、見ているだけという場合もあるでしょう。そこでeワラントを株式投資の代替手段として利用することで、上昇相場にコール型eワラントで乗るということもできます。
【eワラントについて】
eワラントは少額からレバレッジ投資が可能なカバードワラントという金融商品取引法上の有価証券です。レバレッジ投資が可能でありながら損失限定(投資した資金以上の損失はない)という特長を持っています。レバレッジ水準は国内外の個別株式・株価指数を対象原資産とする銘柄で2~20倍程度、為替を対象原資産とする銘柄で2~50倍程度です。
(eワラント証券)
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