ポンド、週明けの東京の朝に急落! ブレグジット案「否決」で、英国は「合意なき離脱」か?
トウシル / 2019年10月21日 9時56分
ポンド、週明けの東京の朝に急落! ブレグジット案「否決」で、英国は「合意なき離脱」か?
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.96円
↓下値メドは107.96円
今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
ブレグジット劇場、
まだ続きます…
週明け21日の東京マーケットのポンド/円は140.01円でオープン。先週金曜日の終値より0.43円のポンド安水準で、売り優勢の状況。ドル/円もポンド/円に連れて円高気味で推移しています。
ポンド/ドルも大きく下げて始まりました。先週の金曜日の終値より約30ポイント下の水準の1.2920ドルでオープンした後1.2900ドルを下に抜けています。いったん戻ったとしても、今日の欧州市場は要注意。英議会の失望の結果を受けて売りが再開する可能性があります。
ポンド/円とポンド/ドルの上下のメドは「今日の注目通貨」をご覧ください。
ジョンソン首相とEU(欧州連合)が離脱条件について合意に漕ぎつけ、2年間に及んだブレグジット交渉がついに決着するとの期待が高まるなか、19日(土曜日)の英議会は、なんと採決を「否決」。北アイルランドの民主統一党(DUP)が離脱条件に納得せず、採決先送りの動議を賛成322、反対306で可決しました。ブレグジット交渉はまたも振り出しに戻りました。
英政府は今月31日の離脱期限を来年1月31日に延長するようEUに要請。これからも同じことを永遠に繰り返すのか、それとも不信任案提出、総選挙という流れになるのか、現在のところは先が見えません。野党労働党は2度目の国民投票を主張しています。
EU側は英政府の要請を受けて、トゥスクEU大統領が加盟各国の首脳と対応を協議することになります。延期には各国首脳による全会一致の同意が必要ですが、フランスは再延長に反対しています。
ジョンソン首相は以前、延長するくらいなら「死んだ方がマシ」と言っていましたが、こうなると「合意なき離脱」が唯一の決着方法なのかもしれません。ポンドにとっては「最悪の選択肢」です。
今週は、英議会、EUの動き、そして関連ニュースでポンドが乱高下しそうです。ポンド/円に連れたドル/円の動きに注意です。
毎ヨミ!FXトップニュース
18日のドル/円のNY市場終値は108.42円
17日の終値に比べ0.22円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
逆境の中で咲く花は、どの花よりも貴重で美しい - ウォルト・ディズニー
各国・各通貨トピックス
ドル:
ムニューシン財務長官「北京で協議する予定はない」
カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁「利下げは貿易戦争がどうなるかを見てからにすべき」
エバンス・シカゴ連銀総裁「次回利下げにオープン」
米小売売上高が低迷、FRB(米連邦準備制度理事会)の景気見通しにも影響か
米大統領選は候補者の年齢も焦点に。サンダース候補の病気で
NY株式市場:
先週のダウ平均▲0.17%、S&P+0.54%、ナスダック+0.40%
ボーイング株が▲6.79%の大幅安。FAA(米連邦航空局)に虚偽報告
ユーロ:
ドラギ総裁、今週のECB(欧州中央銀行)会合を最後に8年の任期が終了
EU首脳、次期ECB総裁にIMF専務理事のラガルド氏を正式に承認
ECB、利下げは前回で終了したとの見方。内部の反対強く
ファーウェイ、イタリアに13億ドル投資
中国人民元:
人民銀行「CPIとPPIに特別な関心を払っている」
中国企業、ベトナムとインドに生産拠点を移動。貿易戦争を回避
豪ドル:
豪9月失業率、5.2%に低下で11月利下げ見送りも
その他:
クイーンがトランプ大統領に抗議。「伝説のチャンピオン」無断使用で
主要指標終値
本日の注目通貨
ポンド/円:今週のレンジ予想:128.57円から146.59円
今週のピボットは138.04円。
第3レジスタンス:146.59円
05月03日高値:146.48円
第2レジスタンス:144.04円
10月17日高値:141.50円
第1レジスタンス:140.58円
ピボット:138.04円
2019年 高値安値50%:137.71円
第1サポート:134.58円
第2サポート:132.03円
10月08日安値:130.43円
第3サポート:128.57円
09月03日安値:126.57円
2019年の高値は148.88円(3月14日)、安値は126.55円(8月12日)。
高値と安値の半値(50%)は137.71円。
2019年始値から9月終値までのレンジは22.33円。
ポンド/ドル:今週のレンジ予想:1.1971ドルから1.3394ドル
今週のピボットは1.2718ドル。
第3レジスタンス:1.3394ドル
第2レジスタンス:1.3192ドル
10月17日高値:1.2990ドル
第1レジスタンス:1.2920ドル
ピボット:1.2718ドル
2019年 高値安値50%:1.2669ドル
第1サポート:1.2445ドル
第2サポート:1.2243ドル
10月08日安値:1.2195ドル
第3サポート:1.1971ドル
2019年の高値は1.3381ドル(3月13日)、安値は1.1958ドル(9月3日)。
高値と安値の半値(50%)は1.2669ドル。
2019年始値から9月終値までのレンジは1423ポイント。
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
21日:ECB政策金利、ドラギ総裁会見、トルコ中銀政策金利、欧州PMI など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
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