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南アランド、一時急落! 南アがジャンク債になればさらに下落か

トウシル / 2019年10月30日 9時8分

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南アランド、一時急落! 南アがジャンク債になればさらに下落か

本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.37

下値メドは108.41

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

今夜、米利下げへ

 29日(火曜)のドル/円は、東京時間に109.07円まで上昇、前日の高値(109.04円)を更新しました。ただ、月末仲値のドル需要が一段落した後は再び上値が重くなり108円台へ逆戻り。

 海外時間に入ると米中貿易協議の合意が遠のいたとの報道で、108.75円まで下落。下げ幅は限定的でしたが、終値はまたも109円に戻せず、108.88円でした。

 今夜(日本時間の明日早朝)は、いよいよFOMC(米連邦公開市場委員会)。現在マーケット参加者の9割近くが「利下げ」を予想しています。FRB(米連邦準備制度理事会)は、7月と9月の2会合連続で0.25ポイントずつ利下げしているので、今回で今年三回目という急ピッチ。利下げで米国の政策金利であるFF金利は1.50~1.75%まで下がることになります。

 FOMC後に行われるパウエルFRB議長の会見も注目。12月に四度目があるのか、あるいはしばらく休止するのか。この問題はFRBの内部でも意見が対立しています。もちろん、「今回見送り」も可能性として残っています。

 新興国通貨では、南アランド/円が一時急落、7.39円まで売られる場面がありました。南ア政府はこの日、国営電力会社エスコムの再建策を発表したのですが、内容に新鮮味がなく失望を招きました。

 国内の電力供給の9割以上を独占するエスコムは、放漫経営、高コスト体質がたたり、政府の返済支援なしには立ち行かない状況。設備は老朽化して何度も大規模な計画停電を行い、南ア産業に深刻な影響を与えています。エスコムの構造改革は、南アの格付け維持と投資家つなぎ止めるために一刻を争う事態となっていました。

 大手格付け機関で唯一、南ア国債の投資適格級格付けを維持するムーディーズは「現行格付けを維持できるかどうかは経済改革のペースにかかっている」と指摘。南ア政府は本日、中期財政計画を発表します。そしてムーディーズの格付け発表は11月1日。

 パウエルFRB議長が今夜、「利下げ休止」を発表するならば、南アは金利面での魅力も薄れることになります。メジャー通貨だけではなく、新興国通貨の動きにも注意したいと思います。

 なお、南アランド/円の上下のメドについては「今日の注目通貨」をご覧ください。 

毎ヨミ!FXトップニュース

29日のドル/円のNY市場終値は108.98円

 28日の終値に比べ0.09円のドル安/円安高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

勇気とは、恐れに抵抗すること、打ち勝つことであって、恐れないことではない - マーク・トウェイン
= Courage is resistance to fear, mastery of fear - not absence of fear.​

各国・各通貨トピックス

ドル:
    メスター・クリーブランド連銀総裁「「利下げはもう必要ない」
    カプラン・ダラス連銀総裁「FRB(米連邦準備制度理事会)は金利を上げ過ぎた」
    カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁「金融政策は貿易戦争に対応する適切な手段ではない」
    ポンペオ国務長官に批判。記者に向かって「君の質問は狂ってる」と失言

ユーロ:
    クノットECB(欧州中央銀行)理事「ECBだけでは欧州の経済問題を解決できない」
    ギリシャ中銀総裁「ラガルド次期総裁はさらに緩和策を強めるだろう」

ポンド:
    BOE(イングランド銀行)総裁の後任人事はブレグジット後に延期
    カンリフBOE副総裁「長期にわたる低金利政策は金融の安定性を損なう」

中国人民元:
    王毅中国外相「米国が中国を貿易戦争に追い込んだ」
    中国の自動車販売、15ヵ月連続で減少。前代未聞の落込み

NZD:
    RBNZ(NZ準備銀行)副総裁「政策金利はさらに下がる見通し」
    RBNZとNZ政府、「低金利とNZD安」政策を長期間継続か

その他:
    グーグル、ストレージサービスを有料化へ
    LVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)、ティファニーの買収を検討
    七味唐辛子が米国のレストランで大人気。今や欠かせぬ調味料に

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

南アランド/円:今週のレンジ予想:7.19円から7.68円

第3レジスタンス:7.68円
08月01日 高値:7.61円
第2レジスタンス:7.59円
2019年の高値安値50%:7.51円
第1レジスタンス:7.51円
10月28日 高値:7.50円

ピボット:7.43円

第1サポート:7.35円
第2サポート:7.26円
10月の高値安値50%:7.24円
第3サポート:7.19円
10月08日 安値:6.98円
2019年 安値:6.76円

 
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

30日:FOMC、パウエルFRB議長発言、ADP雇用統計、カナダ政策金利 など

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◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。

(荒地 潤)

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