投資初心者にぴったり!ポイント投資 メリット、デメリット
トウシル / 2020年6月6日 10時0分
投資初心者にぴったり!ポイント投資 メリット、デメリット
「ポイント投資」で投資デビューする人が増加中
「ポイント投資」とは「ポイントを使って投資ができる」サービス。投資初心者にも気軽な「ポイント投資」が利用できるサービスを各社リリースしています。
「ポイント投資」には、楽天ポイントのように、楽天証券が取り扱うさまざまな投資信託から銘柄を選ぶことができる場合もあれば、ポイント発行会社が運用会社などと提携している場合もあります。
代表的なポイント投資のサービス
対象ポイント | 対象金融機関および金融商品・サービス等 |
楽天ポイント 楽天証券ポイント |
楽天証券で取り扱いの投資信託(約2,650銘柄)と国内株式 |
Tポイント | SBIネオモバイル証券:国内上場株式 SBI証券:投資信託 bitFlyer:仮想通貨 |
dポイント | お金のデザインが設定・運用する投資信託(2コース) |
永久不滅ポイント | マネックス・セゾン・バンガード投資顧問などが設定・運用する 投資信託(6コース)。Stock Pointが提供する株式コース |
※上表は、代表的なポイント投資サービスであり、すべてを網羅しているわけではありません。サービスのご利用にあたっては、各社サービスの詳細をご確認ください。 |
一括りにポイント投資といっても各社各様。購入できる金融商品や銘柄数が異なります。また、サービスの利用にあたって利用料がかかるもの、銘柄によっては購入時に手数料がかかるもの、ポイントの換金レートが各社異なるなど、利用にあたってはサービスの詳細を確認するようにしましょう。
ポイント投資のメリット、デメリット
投資初心者は、「投資と聞くと、大きな損をしそうで怖い…でも、ポイントで投資するなら自分にもできるかも」ということで、楽天証券でもポイント投資で投資デビューする人が増えています。そこで、楽天証券のポイント投資のメリット、デメリットを整理してみました。
ポイント投資(投資信託)のメリット
- SPU(スーパーポイントアッププログラム)で楽天市場の商品がポイント+1倍!
※月1回500円分以上のポイント投資と、楽天スーパーポイントコースの設定が必要 - 貯めたポイントで気軽に投資を経験
- 100ポイントという少額から可能
- 他社のポイント投資サービスと比較して、購入できる投資信託の銘柄数が多い
- 一括購入だけでなく、積立購入もできる
- 運用が上手くいけばポイントを増やすことができる
ポイント投資のデメリット
- ポイント投資とはいえ投資。値動きがあるため、ポイントが減る可能性がある
- 購入できるのは投資信託のみ
投資にはリスクはあります。ポイント投資で、金額が増えることもあれば、減ることもあります。しかし、ポイント投資ならではのメリットであるおサイフノーダメージの「0円投資」が投資に対する漠然とした恐怖心を和らげてくれるのも確かです。
例えば、投資信託の投資先のなかで最も価格変動リスクが大きいといわれる株式は、市場環境が良い時と悪い時で年率±50%程度の幅で動くといわれています。
仮に株式投信に100万円投資して50%の損をすれば、50万円の損失になりますが、100円の投資で50%の損をしても、50円の損失です。人間というのは不思議なもので、同じ損失率でも金額によって感じ方が変わるのです。
まずは少額から始めて、投資信託の値動きを体感したり、資産運用に臨む心構えを学んだりするために、ポイント投資を利用すると良いでしょう。
どんな銘柄を、どのように買えばよい?
ポイント投資に限らず、いざ資産運用を始めるときに悩むのが、どの銘柄を、どのように買えばよいのかということ。そこで、ファンドのプロ、吉井にポイント投資における投資信託選びについて聞いてみました。
楽天証券経済研究所
ファンドアナリスト:吉井 崇裕
まず、ポイント投資のメリットが、自分のお金を使わずに少額から投資できること。銘柄選びは自由に、気軽に選んでも良いのではないでしょうか。
もちろん、上手くいくに越したことはないですが、少額での投資経験を通じて、資産運用で大事なことを学べるのが何よりのメリットだと思います。
とはいえ、やみくもに銘柄を選ぶわけにもいかないので、自分の運用スタイルを決めて、それに合った銘柄を選ぶと良いでしょう。
ポイント投資の運用スタイル別、投資信託選び
まずは、ポイント投資の運用スタイルを以下2つのタイプに分けて、銘柄を選んでみました。
(1)手堅く運用タイプ
手堅く運用タイプは、リスクをできるだけ抑えた預金に近い感覚の投資のこと。もちろん、投資信託は元本保証ではないので損しないということではありませんが、手堅く運用するためには日々の値動きが極めて小さい商品を選びます。
「たわらノーロード 最適化バランス(保守型)」は国内債券並み(年率標準偏差2%程度)、「投資のソムリエ」は先進国債券並み(年率標準偏差4%程度)の値動きの大きさを維持するよう資産配分を変更してくれる安定的なバランス型ファンドです。最も値動きが小さい投資先といえば、国内債券や先進国債券の為替ヘッジ型の(為替変動リスクを抑制した)投資信託が代表的。
ただし、日本はもちろんのこと先進国の債券利回りの水準はゼロに近い水準かマイナスに落ち込んでいるのが現状です。今後の市場環境を鑑みると、債券だけの投資ではリターンを得ることが難しいかもしれません。中長期的にリターンを得るためには、債券ファンド並みに値動きが小さく、株式やREIT(リート:上場不動産投資信託)などのリターンが期待できる資産にも一部投資してくれる安定的な値動きのバランス型ファンドが良いでしょう。
(2)コツコツ運用タイプ
コツコツ運用タイプは、銘柄選びではなく投資の方法のことで、いわゆる定額で投資をする積立投資です。すでに自分が投資している銘柄にポイントを追加投資してもよいです。
積立投資は、初心者に向いている投資方法。高いときも安いときも継続的に購入することで、買値の購入単価を平均化することができます(高値で買うことを避ける狙いがあります)。
ポイント投資でも積立投資ができるので、毎月の積立金額にポイントも追加して投資していくと良いでしょう。もちろん、投信積み立ては毎月100円からできるので、ポイントだけを使って「ミニミニ積み立て」をやってみても良いと思います。
コツコツ運用タイプに向いている投資先としては、長期的に高いリターンが期待できる株式などが良いでしょう。ただし、短期的には年率±40~50%ほどは動くこともあるので、とにかく長く続けることが重要です。
銘柄は様々な国に広く分散された低コストインデックス投信の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などでしょうか。
次にポイント投資だからこそ、挑戦してみたい銘柄選びを紹介します。>>
(トウシル編集チーム)
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