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総資産50億円!インドネシア投資で大成功【青田買い型富裕層】の投資術

トウシル / 2020年6月4日 5時0分

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総資産50億円!インドネシア投資で大成功【青田買い型富裕層】の投資術

総資産50億円!インドネシア投資で大成功【青田買い型富裕層】の投資術

 今回は、インドネシアへの投資で、わずか1年間で2,000万円の利益を得た「G藤G也氏」の投資信託グローバル投資をご紹介します。まだ投資先としては注目されていなかったインドネシアにいち早く着眼。インドネシアの国債に投資をする投資信託への積極投資で成功したG氏の「青田買い型」投資術とは?

 

人気の1番手より、これからの2番手がチャンス

 2008年、リーマン・ショックから数年後、世界経済が徐々に回復の兆しを見せ始めたころのこと。アジア通貨危機やリーマン・ショックを経て、中国を中心に特にアジアの新興国がこれから成長を加速させようとしていました。

 その頃のインドネシアは、世界第4位の人口と高成長を誇りながらもまだ投資先としては一般化しておらず、成長が期待され、投資家の注目を集めていたブラジルや中国から見ると二番手以下の存在でした。

  しかし、2012年1月、風向きが変わります。米格付け会社ムーディーズがインドネシア国債を投資適格級に引き上げたのです。これをきっかけに、それまで投資不適格債を保有できなかった機関投資家の国債保有が可能になり、新しい資金流入が期待できると共に、新規に投資信託の設定が相次ぐ可能性が出てきたのです。

 そのころ、G氏は会社を売却。社長業からリタイヤし、本格的な投資生活に入ったころでした。有効な投資先を探していたG氏が着目したのは、まだ純資産約100億円ほどだったインドネシア国債に投資する投資信託です。まだそれほど海外投資家からも保有されていなかったインドネシア国債への投資資金が増えれば、価格に上昇圧力がかかることをG氏は予想。成長著しく投資家がこぞって資金を投入していた、ブラジル国債に投資する投資信託のように巨大な規模にならなくても、着実な利益を得ることができる、と読んだG氏は、すぐにインドネシア国債に投資をする投資信託に1億円のオーダーを出しました。

 その後、G氏の狙い通り、ゆっくりと資金流入が続き、純資産残高の増加と共にインドネシア国債ファンドの基準価額は10,000円近辺から12,000円辺りへ上昇。約1年間で20%ほどのリターンで、2,000万円の利益を得た後、G氏はインドネシア国債ファンドへの投資をクローズしました。

商品ではなく国や通貨!広角視点で成長を予測

 今回、G氏がタイミングを逃さず利益を得ることができたのは、投資対象の市場規模がそれほど大きくなく、断続的に資金流入が見込めたからです。 過去の例では、2003年頃からの中国市場2004年頃からのオーストラリアやニュージーランドの為替市場2006年頃からのブラジルにおいて、非常に大きな資金が断続的に流入しました。リーマン・ショック後では、2012年頃から、金利低下に悩む世界の投資資金がハイブリッド証券へ大量流入。日本で新規設定が相次いだ投資信託へも、買い付け資金がどんどん流れ込みました。

 ただ、これらは、対象が商品単体ではなく、国(通貨)であったり、新しい制度に対応するために誕生した、将来的な成長が確約されている大型商品が主。つまり、その市場規模が、確実に拡大する兆しが読めるものが対象である点がポイントです。 これから伸びそうな株式市場のテーマという理由で設定される投資信託などは、少し注意が必要かもしれません。なぜならそのようなテーマに関連する銘柄は、ブーム的に買われることはあっても、その例えば株式市場全体の規模が拡大する動きになるとは限らないからです。

真似できる!富裕層投資戦略

 G氏の投資の極意をまとめると、以下のようなものになります。

 

 あくまでも資金流入によって市場全体の規模が大きくなる局面をとらえたことで、G氏は確実に利益を先読みできました。

 投資環境の大きなサイクルの中で投資資金は出入りを繰り返しています。市場規模が拡大しそうな対象やタイミングを見つけることは簡単なことではありませんが、G氏のように、市場の成長性を正確に、早期に読む洞察力は、ぜひ真似したいものです。

(山口 聰)

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