仮想通貨が叶えるSF的未来!:アイクぬわらさんインタビュー【後編】
トウシル / 2020年7月17日 9時24分
仮想通貨が叶えるSF的未来!:アイクぬわらさんインタビュー【後編】
仮想通貨で叶える、ラクチン&スマートな未来
玲奈:仮想通貨=危ない、怖いと思うイメージってどうやったらなくせるんでしょうね?
アイク:確かに、大きなハッキング事件が悪いニュースになったりしましたよね。でもあれって、仮想通貨だから危ないっていうのではなくて、例えは悪いけど、例えるなら銀行強盗。仮想通貨を管理している取引所の管理システムが攻撃されてしまったという事ですね。
玲奈:仮想通貨には罪がなくて、悪いことをする人が悪いだけ(笑)。
アイク:そうそう(笑)。仮想通貨そのものは悪くないです。それに、ハッキング事件が起こるたび、セキュリティーシステムの技術もさらに強固になっていくので、どんどんセキュリティーレベルが上がっている。今後はもっと安全で、使いやすくなってくると思います。
玲奈:アイクさんは、仮想通貨がもっと普及すると、未来はどうなると思いますか?
アイク:仮想通貨のベースの技術であるブロックチェーンの応用化が進むと、将来的にはすごく便利になると思う。IoT(Internet of Things:モノのインターネット化)と仮想通貨が組み合わさると、SF的な未来がすぐ実現しそうですよ。例えば、うーん…「スマート冷蔵庫」とか?
玲奈:どんな冷蔵庫?
アイク:僕の家の「スマート冷蔵庫」にミルクが入っているとします。で、僕がミルクを飲んで量が減ったら、冷蔵庫が「量が減ったな」と感知して、自動的にお店に注文してくれて、翌日には家にミルクが届く。冷蔵庫にはいつでも必要な分だけのミルクがある状態。決済は仮想通貨で自動的に送金されて終わり。僕たち、もうやることがない(笑)。
玲奈:そうなると、お財布も持ち歩かなくて済むし、仮想通貨があれば銀行口座だってもう必要ないかも。
アイク:そうそう。SFみたいな未来がもう今にも実現しそうです。
玲奈:そういう決済目的の仮想通貨がまた登場したりしそうですよね。
アイク:そうですね。仮想通貨って、実はスゴイたくさんの種類があることもみんなに知ってほしい。しかも、そのコインそれぞれが、実はいろんな目的があって作られています。
例えばOmiseGOというコインは、発展途上国で銀行口座を持たない人も、このコインを使ってインターネットで送金や貯金をできるようにすることを目的として作られた仮想通貨。ネットさえつながれば、住んでいる国がお金持ちかどうかも関係なく同じことができる。世界を平等にする可能性がある。それが仮想通貨だと思います。
玲奈:仮想通貨はまだプロジェクトが進行中のものがほとんどですよね。コインも本当にたくさん種類がありますし!
アイク:そう! ビットコインもベースの部分はできていますが、技術のアップデートを繰り返して徐々に進化している。こういうこともちょっと調べたらすぐ分かることなんです。
玲奈:賢いYouTuberが教えてくれる(笑)。
アイク:そうそう(笑)。僕は、仮想通貨の目的を知って、「これが普及するとステキだな、応援したいな」と思えるコンセプトの通貨を選んで買ったりしています。つまり、好きな通貨のプロジェクトを応援する気持ち。
玲奈:株を買うのとちょっと似てますよね。投資だけを目的に、株価が上がりそうな銘柄を探すだけじゃなくて、まだ有名じゃないけど製品がすごくいい! と思う会社の株を買うのも楽しい。
アイク:自分が応援した通貨のプロジェクトがどれくらい進んだのか、それがすごく楽しみなんです。皆さんも、自分が応援する気持ちでコインを選んでみてください。
玲奈:未来の社会のムーブメントに、仮想通貨を通じて参加するつもりで、楽しんでほしいですよね。
◆丸の内OL・玲奈から補足!そもそも「仮想通貨」ってナンダ?
仮想通貨とは、インターネット上で取引できる財産的価値を持つ通貨のことです。最近では、「仮想通貨」よりも「暗号資産」と呼ばれることが多くなっています。
インターネットを通じて、物品の売買から、個人や組織への送金、融資まで、従来の通貨で行うほぼすべてのことが、仮想通貨で可能となります。では普通のお金とどこが違うのか、異なる点を説明しましょう。
【1】実体を持たないこと
まず、仮想通貨が硬貨やお札と大きく違うところは、手で触れて見えるような実物がないことです。金庫やお財布は必要ありません。仮想通貨はすべてインターネット上に存在するバーチャルなお金であり、スマートフォンやパソコンの中で管理をしています。
【2】中央管理者がいないこと
例えば「円」は、「国」が発行して日本銀行がお札を印刷し、流通量などを管理していますよね。仮想通貨には「国」や「銀行」のようにお金を発行し管理をする「中央管理者」が存在しません。じゃあ誰が管理するの? と思うかもしれませんが、コンピューターのネットワークを利用して世界中のユーザーで管理をしています。
国に管理されるのではなく、世界中にあるコンピューターのネットワーク上に大きな取引台帳があって、取引や発行などの情報をみんなで記録していくイメージです。
【3】電子のデータであること
お札や硬貨自体には情報などは存在しません。
例えば、自分の1万円札を過去に誰が持っていたのかなんて分かりません。
仮想通貨は、それまでの取引や交換の履歴などの情報がすべてインターネット上に記録されているのです。例えばある仮想通貨はAさんからBさんへと送金されていたというように、どういう取引をたどってきたのか、過去の履歴をさかのぼれてしまうのです。
仮想通貨は電子のデータと言えるのです。
【4】発行上限があるコインが多いこと
例えば、ビットコインの場合は2,100万BTCと上限が決まっています。つまり、通貨価値が上がりすぎたり、逆にハイパーインフレで紙幣が無価値になってしまうようなリスクが少ないよう設計されています。
これらのビットコインが持っている、上限が限られている事、インフレリスクに強い事などの特徴は、安全資産である金と類似している特徴であると言えます。
特にビットコインはこういった金の特徴に近い性質を持つことから、「デジタルゴールド」と言われるようになりました。
物理的に持ち運ぶ事や管理が困難な金に対して、スマートフォン一つで価値の移転や管理ができる事が最大の違いとなります。
【5】電子マネーとの違い
インターネット上のバーチャルなお金なら電子マネーと同じでは? と思うかもしれませんが、電子マネーはSuicaならJR、Edyなら楽天と発行やサービスの提供をする特定の管理者(企業)が存在している点が異なります。また、円と同価値(発行されている国の通貨と同価値)である電子マネーと違い、仮想通貨は外貨の為替相場のように市場に合わせて価格が変動します。
◆一番有名な仮想通貨「ビットコイン」とは?
ビットコインは2009年に取引が始まった、世界初の仮想通貨。仮想通貨の中で時価総額が最も高く、認知度も高い、主役級の仮想通貨です。
2008年、「サトシ・ナカモト」という人物がビットコインに関する論文を発表し始め、2009年にビットコインのソフトウエアをネット上に発表、運用が開始されたと言われています。ただし、この「サトシ・ナカモト」は、本名なのか、個人なのか、そもそも実在するのかなども含め実態は現在も謎に包まれています。
また、ビットコインも、他の仮想通貨と同様、管理者が存在しない事、上限が限られている事、インフレリスクに強い事などの特徴があります。
ビットコイン以外の通貨をアルトコインと呼び、イーサリアム(時価総額第2位)やリップルなど多くの種類があります。
(トウシル編集チーム)
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