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優待銘柄の買い時はいつ?桐谷さんの優待投資術

トウシル / 2020年9月5日 12時0分

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優待銘柄の買い時はいつ?桐谷さんの優待投資術

 優待名人・桐谷さんは優待銘柄を約1,000~1,100保有しています。その理由は、効率よく優待品をもらうこと(※1)と、分散投資効果(※2)を期待しているため。

 優待品で暮らす、桐谷さんのような優待生活を送るためには、どんな投資をすればいいか。桐谷さんの経験則から編み出した銘柄は、いつ買えばいいか。投資術を聞きました。

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桐谷さんの投資術

――まず投資の考え方について教えてください。

投資での失敗談を話す桐谷さん。それからは優待・分散投資で起死回生

桐谷 まず、投資資金と分散投資について考えてください。投資資金は余っているお金(生活には使わない余裕資金)だけ。余っているお金なんてないよ、という声が聞こえてきそうですが、家賃とか食費とか光熱費・通信費とか、毎月必ず必要になるお金で株を買うと、株価が値下がりしたときに払えなくなるでしょう?

 次に、資金を1銘柄に集中させずに、複数の銘柄に分散投資しましょう。保有株数は1銘柄あたり優待品がもらえる最小単位(単元株)が効率的。多くの銘柄の優待品は1単元(100株)でもらえます。分散投資をすると保有株の数だけ優待品がもらえることと、一つの会社に問題が起こってもなんとかなるというメリットがあります。

優待改善は株価上昇のチャンス!?

――優待銘柄を買いたいと思っている読者の方も多いのですが、桐谷さんが最近「いいね!」と思った優待銘柄はなんですか。 

桐谷 ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)ですね。100株以上で1,000円分のクオカード、1年以上の保有で3,000円分のクオカードです。飛行機リースが新型コロナにより大打撃なので、いまが買いどき。配当利回りも3%以上です。

――優待内容が改善されるとか改悪されるという情報は、どうやって探すのですか。

優待情報は毎日チェックしている、と桐谷さん

桐谷 日本取引所グループ(東京証券取引所などを運営)の「適時開示情報閲覧サービス」を夕方から夜にかけてチェックしています。

 株主優待の情報だけでなく、決算発表とか配当のお知らせとか「投資判断上重要な情報」が1日100~500本くらい掲載されているので、全部を見ることはできません。株主優待の情報だけが見たいのなら、ウェブサイトの検索窓に「優待」と入力して検索してください。

優待銘柄の買いどき

――桐谷さんは優待銘柄を選ぶとき、会社の事業内容や業績はあまり気にせず、優待品と利回り重視で選んでいるそうですね。

桐谷 買いたい銘柄のリストをつくり、株価をチェックしていて、「総合利回り」(配当+優待を合わせた利回り)が4%以上になったときに買い指値をするのです。

――「総合利回り」はどんなふうに計算するのですか。

桐谷 まず「配当利回り(%)」を計算します。
計算式は「1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100」

 次に優待利回り(%)を計算します。
「優待品の換算金額(年間合計)÷優待をもらうのに必要な投資金額×100」。配当利回りと優待利回りを足して配当優待利回り(%)を出します。

 つまり「配当利回り(%)+優待利回り(%)」ですね。

――欲しい銘柄の総合利回りが3%だったとしたら?

桐谷 よほどのことがない限り、配当金額は年間で決まっているし、優待品の換算金額も大きく変わることはあまりありません。そのため株価が値下がりすれば3%の銘柄が4%になるわけです。

――コロナで様子が変わりましたよね。

桐谷 配当を、減配・無配の会社も出ているので確認してください。一方で、コロナ禍で株が下がったときは、配当だけで利回り4%以上の会社が1,000社ほどになりました。

――買い指値というのは、買いたい値段を指定して注文する方法ですよね。買い指値をするのはなぜ?

桐谷 私は「パソコンの前で常に株価をチェックし、売買」というやり方はしません。買いたい値段を指値(指定)して、約定(売買が成立)するのを待っているのです。優待投資はこちらのほうが向いていると思います。
※指値の反対は成行注文(値段を指定しない注文。すぐに約定しやすい)

――買えなかったら?

桐谷 気長に値下がりを待つか、ほかの安い株を探しますね。

安くなった株は売らない

――ほかに桐谷さんの投資ルールはありますか。

桐谷 2点目は、「買値よりも安いときは売らない」かな。値下がりしても優待品がもらえるから、それを楽しみに保有し続ければ、いつか買値を上回るときがくるはずです。

――最近上昇した株はありますか。

桐谷 MTGは、株主優待を新設して2019年8月15日に949円で購入しました。ただ、コロナ・ショックを受けて。2020年3月13日に463円になり、買値の半額になったんです。

 でも下がっても辛抱。8月からは業績回復で急上昇し、1,250円になっています。さらに優待も改良され選べるようになったんですよ。

――なるほど、桐谷さんのぶれない投資法、分散投資をしながら、優待をもらいながら我慢、は参考になりそうですね。

※1 効率よく優待品をもらうため:例えば100株保有でも400株保有でも優待品の内容が同じなら100株だけ買って、余った資金で別の株を買った方がいろいろな優待が受け取れる。
※2 分散投資効果:複数保有している銘柄のうち、1つに損失が出ても他のものの利益でカバーできるので、全体ではリスクが低減される効果がある。

今では億万長者の桐谷さん。
「優待投資家として成功するために、自身のルールを決めて投資を続けることが大事」

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(トウシル編集チーム)

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