羊飼いが教える！バイナリーオプションの基本的なルール。やってはいけないトレードとは？

「バイナリーオプション」ってたまに目にするけど何？　FX（外国為替証拠金取引）とどう違うの？　日本のFX投資に欠かすことのできない情報源、「羊飼いのFXブログ」を運営する、羊飼いさんに、基本的な投資の流れについて聞いてみた！

　前回は、バイナリーオプションの基本的な仕組みとメリット、デメリットについてお話しました。今回は、バイナリーオプションの具体的なトレードの流れと、戦略としてやってはいけないことをご紹介しましょう。

トレードする「通貨ペア」と「時間帯」を選ぶ

　それでは、バイナリーオプションをトレードする際の実際の流れを見ていきます。

　まず、どの「通貨ペア」を、どの「時間帯」でトレードするかを選択します。
　これで、「判定時間」が決まります。

目標レートに対して「上か、下か」を予測しよう

　次に、チャートの縦軸から「目標レート」を選びます。
　バイナリーオプションは、判定時間において「このレートよりも上か下かを予測する」ものなので、とても重要な項目です。

　最後に、「上か、下か」を選んで購入します。

　では、一連の流れを通しで見てみましょう。
　たとえば、

　通貨ペアを『米ドル/円（USDJPY）』
　取引時間を『12時20分～14時20分』
　目標レートを『105.71』
　予測を『上（円安）』

　と選択した場合は、こうなります。

　今度は、通貨ペアを変えてみましょう。

　通貨ペアを『ユーロ/ドル（EURUSD）』
　取引時間を『12時20分～14時20分』
　目標レートを『1.1999』
　予測を『上（ドル安）』

　で選んだ場合はこうなります。

価格は安いほうがいい？高いほうがいい？

　バイナリーオプションのそれぞれのチケットの価格は、「50～1,000円」の間で変化します。
　これを1枚単位で買うことができるので、1,000円未満で投資を始められるということ。

　買った後に、終了時間を待たずに売る、「転売」もできますが、これは実際に購入をしてみて慣れてからで良いでしょう。

　チケット価格は、「50～1,000円」の間をリアルタイムで変動します。
　実際の為替レートの変動とともに、「目標レート+予測（上か、下か）」が実現する可能性が高くなるとチケットの価格が高くなり、可能性が低くなるとチケットの価格が安くなります。

　その他、判定時間までの残り時間や直近のボラティリティ（値動きの大きさ）なども、チケット価格に影響します。
　こういう部分は、通常のオプション取引と同じような仕組みです。

　そして、判定時間において、買ったチケットが予測通りになれば、1,000円になり、予測が外れると0円になります。

　つまり、990円のチケットを1枚買って、判定時間において予測通りになっても1,000円になって10円しかもうからない一方で、100円のチケットを1枚買って、予測通りの結果になれば、100円が1,000円になって、元手が10倍になることになります。

　一方、予測が外れるとチケットの価値はなくなり、投資した金額が全額損失になります。
　逆に言えば、それが最大損失であり、どれだけ間違っても投資金額以上の損失は出ません。
 

　ここまでが、バイナリーオプションの取引の一通りの流れです。

バイナリーオプションで、やったらダメなこととは？

　現在値が目標レートから有利な方向にあり、判定までの時間が短いとき、チケットは1,000円に限りなく近い価格になっています。

　例えば、900円のチケットは、比較的成功しやすいと言えます。
　しかし、900円のチケットばかり購入していては、10回に1回以上失敗すると、トータルでは損失が多くなってしまいます。

　逆に、100円のチケットは予測通りになると10倍になる可能性がありますが、予測通りになりにくいと言えます。　

　現在値が目標レートから不利な方向にあり、判定までの時間が長いとき、チケット価格は安くなりやすいのです。

　100円のチケットといっても、10回に1回は予測通りにならないと収益がマイナスになることになります。

　まとめると、予測通りになる確率が高いからといって高いチケットばかりを買っていてもダメだし、安いからといって予測通りになる確率が低いチケットばかり買っていてもダメ。

　次回は、バイナリーオプションをトレードするにあたっての、よりくわしい戦略や手法に関してお話ししたいと思います。

（トウシル編集チーム）