ドル高は不吉なサイン? ドル買い戻しはなぜ悪いのか?
トウシル / 2020年9月28日 9時1分
ドル高は不吉なサイン? ドル買い戻しはなぜ悪いのか?
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは106.21円
↓下値メドは104.83円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
今週は波乱相場の予感?
先週の為替市場では全般的なドルの買い戻しが目立ちました。
ドル/円は21日(月曜)に104円ちょうどまで下落した後は回復、1週間かけて105.70円まで円安に戻しました。25日NY市場終値は105.55円。
1日に年初来高値となる0.7413ドルをつけた豪ドル/ドル。しかし25日(金曜)には0.7005ドルまで下落。ユーロ/ドルも1日に年初来高値1.2010ドルをつけたあと25日には同じく1.1612ドルまで下落しています。
円高、豪ドル安、ユーロ安が進む中でクロス円下落も強まり、先週のユーロ/円は122.52円、そして豪ドル/円は73.97円まで下げています。
ユーロ高は「欧州に対する期待」、ドル安は「世界経済に対する楽観」。であるならば、先週の為替市場の動きは、欧州に対する失望、そして世界経済に対する不安が強まっていることを示しています。ドル高は不吉なサインです。
今週前半のハイライトは、29日のトランプ大統領とバイデン候補のTV討論会(日本時間30日、午前11時から1時間半の予定)。世論調査でバイデン氏にリードを許すトランプ氏ですが、討論会の出来次第では、一気に形成逆転する可能性もある。マーケットは「バイデン大統領」を想定したポジションを構築中なので、見直しで市場が動くことも考えられます。
そして週後半は米9月雇用統計の発表が控えています。今週は四半期末であり、さらに月初めで多くの経済指標が発表される忙しい週になりそうです。
ドル/円の最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
25日のドル/円のNY市場終値は105.55円
前営業日の終値比+0.13円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
強く激しい言葉は、その人の主張の根拠の弱さを示す - ヴィクトル・ユーゴー
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
明日、コロナが全米から完全に消えても、経済がコロナ前の状態に戻るには半年かかる
ドル:
FRB(米連邦準備制度理事会)の新しいフォワードガイダンスの発表は12月に延期へ
追加景気対策の成立は10月以降にのびるおそれ
FRBの新政策はインフレ対策を重視
米大統領選:
トランプ氏のふるまい、米国人の65%が「大統領としての品位に欠ける」
ユーロ:
ECB(欧州中央銀行)が欧州経済に自信 これ以上の緩和政策は「必要なし」
ドラギ前ECB総裁「次の世代に正しいツールを与えることが重要」
ポンド:
ブレグジット混乱は2021年以降も続く。英企業の半数近くが予想
カナダドル:
カナダ中銀、政策金利据え置き 「第3四半期の景気回復は予想より速まる」
その他:
178Tbpsで光ファイバー通信速度の世界記録。Netflixの全動画を1秒以内にダウンロード
米最古の百貨店ロード・アンド・テイラーが破綻
兵士が酔っ払って銃を乱射 通行人13人が死亡 コンゴ
太陽活動が急激に低下。2030年までに地球が氷河期に入る確率は97%
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円:今週の米雇用統計に注目
今月初めに発表された8月米雇用統計によると、アメリカの労働市場においてNFP(非農業部門雇用者数)は137.1万人増え、失業率は8.4%に低下しました。(前回173.4万人、9.8%)
新型コロナ封じ込めが成果を上げ経済活動が継続的に再開していることを反映して、小売業や接客業、レジャー部門、ヘルスケアや教育産業など、幅広い部門において雇用の拡大がみられました。
ただ気になるのは、8月の雇用は政府部門の一時採用の占める割合が大きいこと。民間部門の雇用は予想を下回っています。
米議会では新しい景気刺激策の成立が遅れるなか、これからの季節はコロナ感染第2波拡大の懸念も強まっています。状況は8月雇用統計のときより悪くなった、少なくとも良くはなっていないといえます。米労働市場が果たしてこれまでのモメンタムを維持できるのか注目です。
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
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