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ポンドは買い? それとも売り?  英国は、今夜重大発表か

トウシル / 2020年10月15日 9時24分

写真

ポンドは買い? それとも売り?  英国は、今夜重大発表か

本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは105.91

下値メドは104.47

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります
↑上値メド:105.91↓下値メド:104.47

We Are Never Ever Getting Back Together

 EU(欧州連合)は、今日(15日)からブリュッセルでサミット(首脳会議)を開催します。最重要議題は英国との通商交渉。英国がブレグジット(EU離脱)することに伴い、英国とEUは新たに通商条約を結ぶ必要がありますが、交渉は難航しています。

 英国のジョンソン首相はEUとの合意期限を今夜(15日)までと区切り、交渉が物別れに終わった場合は合意なき離脱も辞さないと発言しています。そのため、今日という日が注目されているのです。

 EUサミットでは、漁業権、紛争処理、公平な競争条件の保証などの分野での進展が、まだ不十分との見解を示す見通し。しかし同時に、交渉は今後も「継続」する可能性も残っています。英国サイドも「あと2週間あれば合意できる」として、交渉延長方向へ傾いている様子。

 たしかに、合意なき離脱は「誰得」なわけで、ブレグジット交渉は、これまでそうだったように、これからも、おそらくは半永久的に続くことになるでしょう。とはいえ、万が一の場合もゼロではないので、マーケットは結果を待っている状況。交渉延長は安心材料なので、短期的にはポンド買い。しかし中期的にはどうか。交渉の長期化は英経済にマイナス効果しかありません。

 英国はブレグジット以外にも深刻な経済問題を抱えています。欧州と英国では新型コロナが再流行。ジョンソン首相は新たなロックダウンの実施を検討しています。これに対して収入減に苦しむ英国の飲食店組合が、政府の営業停止命令には根拠が欠如しているとして法廷で争う構え。また英国政府は経済再開までのコロナ休業手当として労働者に賃金の8割を支給していますが、政府の負担は3カ月ごとに200億ポンド(約2兆6,000億円)という莫大な金額。

「英経済には下向きリスクしかない」と憂慮するBOE(イングランド銀行)は、マイナス金利の導入も検討していると噂されています。

 取引材料が豊富で、リスクは大きいが収益機会もあるポンド。ポンド/円の最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

14日のドル/円のNY市場終値は105.15円。

 前営業日の終値比▲0.33円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

忙しい人ほどより多くの時間を見つける

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    テレワークの流れは止まらない。63%が「パンデミック後も続けたい」
    フランスの感染者急増で、マルセイユの病院がほぼ医療崩壊

ドル:
    米政府、中国最大の半導体企業SMICへの輸出に規制
    シカゴ連銀総裁「緩和政策は長期間にわたって継続」 
    アトランタ連銀総裁「雇用統計は不正確。網羅できていない分野が多い」

米大統領選:
    トランプ大統領「女性が大統領になるとアメリカはおかしくなる」

ユーロ:
    ドイツ政府、感染危険地域と知って旅行した場合、コロナ休業手当は支払わない 
    ラガルドECB(欧州中央銀行)総裁「ECBは為替レートを政策目標にしていない」

ポンド:
    ブレグジットでロンドンは金融センターとしての地位失う可能性

円:
    電動キックボードで特例措置 自転車レーン走行可能に

トルコリラ:
    トルコ中銀利上げで政策金利10.25%「物価の安定が目的」

原油先物:
    シェル、最大9,000人の人員削減へ 低炭素エネルギーへの転換視野

その他:
    米国防総省がUFO調査目的の作業部会を新設 
    黒人の命は大切、BLM運動に中国マネー  米社会の混乱助長が狙いか
    新型コロナで「喫煙者の6人に1人が禁煙」に成功

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ポンド/円:今月のレンジ予想:127.30円から146.65円

 英国とEUのFTA(自由貿易協定)交渉の最大の難関となっているのは漁業問題。英国の漁業関係者はEUの共通漁業政策(CFP)に対して長年不満を持っていました。英国をブレグジットに突き動かした原動力の一つともいわれ、2016年の国民投票では漁民の92%が離脱派だったそうです。

 ジョンソン首相にとっては大切な支持層になるので、この分野の譲歩はできない。しかし、英国の水産品輸出額の65%はEU市場向け。ノーディール・ブレグジット(貿易協定なき離脱)ということになると大きな打撃となります。

 10月のポンド/円のブルベアの分かれ目は136.98円。136.98円より上ならばポンド買いが優勢、136.98円より下ならばポンド売りが優勢。

153.85円 : 2018年 04月 高値

150.64円 : 2018年 05月 高値
150.59円 : 第3レジスタンス

148.88円 : 2019年 高値

146.65円 : 第2レジスタンス

144.96円 : 2020年 02月 高値

142.71円 : 2020年 09月 高値

140.92円 : 第1レジスタンス

139.73円 : 2020年 06月 高値
139.20円 : 2020年 07月 高値

136.98円 : ピボット

133.04円 : 2020年 09月 安値

132.93円 : 2020年 07月 安値

131.90円 : 2020年 04月 安値
131.24円 : 第1サポート

127.30円 : 第2サポート

126.55円 : 2019年 安値

124.04円 : 2020年 03月 安値
123.95円 : 2012年09月 安値

121.57円 : 第3サポート
121.08円 : 2012年08月 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

10月 ポンド/円 データ

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。

(荒地 潤)

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