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大統領はバイデン氏に決定へ! 政治も経済もリスクオンなら「ドル売り」さらに加速?

トウシル / 2020年11月9日 9時28分

写真

大統領はバイデン氏に決定へ! 政治も経済もリスクオンなら「ドル売り」さらに加速?

本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは104.27

下値メドは102.53

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

え、意外?
 10月米雇用統計は強かった…

 マーケットの不安をよそに、アメリカの労働市場は順調に回復しているようです。
BLS(米労働省労働統計局)が11月4日に発表した雇用統計によると、10月のNFP(非農業部門雇用者数)は63.8万人増加し、失業率は6.9%に低下しました。10月は、小売業、レジャー、接客業や建設業などの部門で顕著な雇用増を確認。一方、政府部門の採用は前月比で減少しました。雇用増と失業率低下は、新型コロナ対策が効果を上げ経済活動が継続的に再開している成果といえます。

 10月は失業率が1.0ポイント低下して6.9%となり、失業者は150万人減って1,110万人になりました。いずれも6カ月連続の改善となりましたが、新型コロナ拡大前の2月時点(失業率3.5%、失業者580万人)に比べると、約2倍も高い水準です。

 10月の失業者のうち、一時解雇者(レイオフ)は140万人減の320万人。4月の1,810万人に比べると大幅に減少しましたが、それでもまだ2月時点より240万人多い状況。恒久解雇者(パーマネント・レイオフ)は370万人で前月比ほぼ横ばい。また、10月の労働参加率は0.3ポイント上昇して61.7%。2月時点に比べると1.7ポイント改善しました。

 コロナ禍が続くなかでも恒久解雇者が減り、労働参加率が上昇したことは、米労働市場の体力の強さを示す証拠といえるでしょう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

6日のドル/円のNY市場終値は103.37円

 前営業日の終値比▲0.16円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

※明日11月10日の毎日ヨミ!為替Walkerは、休載になります。

毎ヨミ!FXトップニュース

10月雇用統計は強かった。しかし、安心していいのでしょうか?

 FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は「労働市場の回復は鈍った」と懸念を示しています。健全に見える雇用市場ですが、失業数の動向を示す新規失業保険申請件数の減少傾向は止まっています。

 とはいえ、FRBはすべきことは全てやり尽くし、政策的にはもう限界に近い。仕事を増やしたり家庭にお金を配ったりするのは中央銀行ではなく政府の仕事。しかし、米議会は他のこと(大統領選)で忙しく、景気対策は後回し。

 ヨーロッパでは、パリやロンドンなどの主要都市が次々とロックダウンに追い込まれています。ロックダウン中は消費する機会が減るので、景気対策の効果も低い。英国ではGo To Eatのキャンペーンで感染者が激増したそうです。大統領選挙の期間中は全米で集会が開かれていました。米国でもこれから新型コロナが再流行する可能性は考えておく必要があるでしょう。

 究極の対策である新型ワクチンの開発は、予定より遅れています。失業率とコロナ感染率の間には負の相乗効果があります。雇用市場が今後も拡大し続けると楽観できる状況ではありません。

今日の一言:
人生は公平ではない。そのことに慣れよう - ビル・ゲイツ(マイクロソフト社創業者)

新型コロナ:
    NYのコロナ後の職場復帰率はたった10% LAの32%に比べ低いまま 
    アストロゼネカ、米国でのワクチン臨床試験を再開

ドル:
    コロナでNY地下鉄利用率は前年比44%減  マジソンスクエアの人出は18%減
    クラリダFRB副議長「完全雇用に戻るには数年かかる」
    カシュカリ連銀総裁「量的緩和政策におけるFRBの株式購入」を否定

ユーロ:
    ラガルド総裁「物価安定の視点からユーロ動きを注意深く監視」
    シュナーベルECB(欧州中央銀行)理事「ECBは政策スタンスを変更する必要ない」

ポンド:
    BOE(イングランド銀行)ラムスデン副総裁「失業率が急上昇するおそれ」

豪ドル:
    RBA(豪準備銀行)がFRB型金融政策を志向 「労働市場がタイトになるまで利上げしない」

トルコリラ:
    米国がトルコに経済制裁か トルコに対するIMF融資の停止を要求か

南アランド: 
    南ア政府は財務省の債務削減目標を達成できない可能性

カナダドル:
    カナダ雇用市場が順調に回復  9月失業率9%に低下

その他:
    ヒトの脳をむしばむアメーバの感染者を確認 フロリダ州
    ジンバブエのインフレ率が840%に上昇  それでも政府は「経済は安定している」
    中国の爆撃機がグアムにそっくりな基地を攻撃する映像を公開

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

今週前半の注目指標は、
東京時間発表の中国CPI(9日)とRBNZ(10日)政策金利。
欧州で相次ぐロックダウン。ドイツ景況感調査(10日)は悪化。ユーロに不安。

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

※明日11月10日の毎日ヨミ!為替Walkerは、休載になります。 


◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。

(荒地 潤)

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