ドル/円、来週はたった「2日間」？ 低流動性下での円高に注意

本日のレンジ予測

［本日のドル/円］

↑上値メドは104.57円

↓下値メドは103.07円

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ドル/円、上値重い

　19日（木曜）のドル/円の上値は重く、欧州時間に104.22円まで上昇する場面もありましたが、結局待ち構えていた売りをこなすことができず103円台に押し戻されました。安値は103.72円。終値は103.75円。

　米大統領選挙という大イベントが終わってしまい、マーケットは次の材料をまだ見つけられずにいます。もっとも、トランプ氏の戦いは続いています。大統領が決まらない場合には来年1月に下院が大統領を決めることになります。

　来週23日（月曜）は日本の勤労感謝の日。26日（木曜）は米国の感謝祭で祝日。感謝祭は、アメリカ人にとってはクリスマスと同じかそれ以上に重要な行事。金曜日も休みをとって連休にする市場参加者が多いので、来週のドル/円のマーケットは、実質24日、25日の2日間ということになります。流動性低下リスクに注意したいと思います。

　感謝祭の翌日の金曜日は「ブラックフライデー」。小売業界では、1年で最も売り上げが伸びる時期です。12月の最初のマーケットは、ブラックフライデーの結果と米経済の見通しがテーマになるでしょう。ただ、感謝祭は人が集まる機会が多くなるのでコロナウイルス感染拡大も心配。

　東京都は11月19日、コロナウイルスの感染者が新たに534人報告されたと発表しました。そのような状況で、「Go To Eat東京」が本日20日（金曜）から始まります。英国では、ロンドンが2度目のロックダウンに追い込まれましたが、8月に実施したGo To Eatでコロナ感染が拡散したことをジョンソン首相が認めています。

▼あわせてご覧ください
［動画で解説］ワクチン相場、はやくも終了？ 来週は「円高」じわり加速か

※11月24日（火）の毎日ヨミ！為替Walkerは、休載になります。

主要指標 終値 

出所:楽天証券が作成

19日のドル/円のNY市場終値は103.75円

　前営業日の終値比▲0.05円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の注目通貨

豪ドル/円： 個人投資家の予想は「動かない」、でも動くとすれば「豪ドル安」

　楽天証券の相場アンケート調査の結果によると、個人投資家のうちの31％が、今月の豪ドル/円は「豪ドル安」に動くと予想しています。一方で「豪ドル高」に動くは最も少ない16％。半数以上の約53％は「動かない（わからない）」でした。

出所：MarketSpeed FXより、楽天証券作成

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◎天気の判定基準とは？

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

･「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

･「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

･「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高（2017年末に比べて）でした。

（荒地 潤）