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米国赴任で投資マインドに火が付いた! 米国株投資家もみあげさんインタビュー 前編

トウシル / 2021年4月23日 5時0分

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米国赴任で投資マインドに火が付いた! 米国株投資家もみあげさんインタビュー 前編

 今回は米国株ブロガーの1人、もみあげさんにインタビュー。もみあげさんは日系サプライチェーン企業に勤務していますが、数年前、辞令で米国の駐在員となり、以来、在米・東海岸付近の某都市に在住。2018年に米国株投資を始め、個別株、投資信託、ETF(上場投資信託)など、さまざまな米国株投資を行っています。ご自身の投資歴や推奨銘柄について聞きました。

▼もみあげさんProfile

日系サプライチェーン企業に勤務し、数年前に米国駐在員に。2018年ごろから米国株投資を始めた、兼業投資家。投資ブログ『もみあげの米国株投資─お金で幸せになる!─』やTwitter(@momiage0088)で、米国株や米国経済にまつわる情報を発信。著書『もみあげ流 米国株投資講座』がある。無類のサッカー好き。

米国に赴任してから投資を始めた

──今、日本は午後1時ですが、そちらは夜中ですよね。まさに「どっちかの夜は昼間」ですね(笑)。お仕事終わりでお疲れのところ、ありがとうございます。

 いえいえ、僕は昨年からずっとリモート勤務で、今日も家で仕事をしていましたし、全然大丈夫です。

──いきなり失礼なことを聞きますが、もみあげ、ないんですね(笑)。

 そうなんです。自分にはないので、もみあげのある人への憧れがあり、このハンドルネームにしました(笑)。もみあげがないのに「もみあげ」を名乗ると会社にもバレにくい、という利点もあります(笑)。

取材時、日本は昼間だが米国は夜中すぎ。まさに「どっちかの夜は昼間」状態。

──昨年秋に発売された著書『もみあげ流 米国株投資講座』を読ませていただきました。投資信託やETFから、GAFAM()、高配当株、成長株まで幅広く網羅していて、これから米国株投資を始めたいという人にピッタリの本だなと思いました。

GAFAM/世界のIT市場をけん引する5社(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)のこと

 ありがとうございます。

──今日は注目銘柄などもお聞きしたいのですが、その前に投資を始めた経緯を教えてください。

 日本にいた頃は、実は投資なんて考えたこともなかったです。お金を貯めようという意識すらありませんでした(笑)。それが、あることを境に少しはお金のことを考えなきゃいけないと思うようになったんです。

──あることとは?

 うちの実家は、もともとはわりと裕福だったのですが、あるとき、家に借金があることが判明したんです。父も母もかなり収入はあったらしいんですが、お金にまったく無頓着で、浪費しまくっていたら、とんでもないことになっていて(苦笑)。なーんか家の経済状態が苦しいみたいだなーと思っていたら、結構な借金があると聞いてがく然とし、自分もこのままだとヤバいかもしれないと考え始めました。浪費家の血を引いているわけですし(笑)。さらに、実家の借金を少しは助けてやりたいという気持ちが出てきました。それともう1つ、米国に赴任したことも大きかったですね。

──というと?

 こっちでは「投資で資産を形成する」というのは当たり前のことなんですよ。みんな普通に投資信託や株式を買っています。そんな現実を目の当たりにし、これはもう指をくわえているわけにはいかないと思いました。

インデックスから個別株投資まで一通り経験

──投資意識に目覚めてから、まず何から始めましたか?

 僕と同じ日本人駐在員で、投資ブログをやっている人を発見し、その人のブログを読んで、どうやったら株や投資信託が買えるのか、投資にはどんな商品があるのかなどを勉強しました。当時は「ETFって何だ?」「バフェットさんって誰だ?」みたいな感じでしたが、あれこれ考えていても始まらないので、とにかく買ってみました。

──まずは実践だったんですね(笑)。最初は何を買ったんですか。

 たしか…よく覚えてないんですが、新興国を対象とするETFだったと思います。ただ、今思うと当たり前なのですが、1週間経ってもほとんど値動きがなかったので、「何かつまらんなぁ…」と思って、個別株投資を物色し始めました。といっても、その頃はコカ・コーラとかP&Gとか大型株のみ、買ってましたね。

──値上がり益を狙うというより配当金目当てということですか?

 最初はそうでした。ただ、続けているうちに、本格的に売却益を狙ってみたいと思うようになったんです。それでGAFAMなども買うようになり、さらに昨年からは短期間で株価上昇が見込める小型の成長株も買っています。

──短期間で株価上昇が見込めるとは、例えばどういう銘柄ですか。

 今後の成長が期待できるEV(電気自動車)関連とか、クリーンエネルギー関連とか。あと、半導体銘柄なんかも買いました。

──まだ投資を始めて3年程度だと思いますが、インデックスに大型株、GAFAM、小型成長株と、速足で一通り経験されたわけですね。

 はい。実際、半年ほど前のポートフォリオを見ると、インデックス10%、高配当株5%、連続増配株10%、GAFAM10%、成長株50%、ESG銘柄15%、現金10%という感じです。

半年ほど前のポートフォリオと大きく違うのはキャッシュポジションの増。半年前は中長期戦略で成長株をじっくり保有していたが、値動きが激しい2021年4月ごろとなると、上がったらすぐ利益確定する必要があるため、投資スタイルも短期トレードに転向。自然と、キャッシュポジションが増える傾向へ。市況の変化に柔軟に対応しているもみあげさんならではのスタイル転向だ。

最近はデイトレードがメイン

──今現在のポートフォリオは変わりましたか?

 実は最近、ガラリと変えたんです。というのも、今の米国の株式市場は荒れに荒れているんですよ。昨年はコロナで暴落したと思ったら、すぐにリバウンドが来て、テスラの株価が10倍に高騰するなど異様な盛り上がりを見せました。今年に入ってからも中国株やレディット銘柄()などに個人投資家が群がり、狂乱状態となりました。ところが、2月中旬に暴落し、大混乱に陥ったんです。今も暴風が吹き荒れていて、まったく先が読めない状況です。

レディット銘柄/米国のオンライン掲示板「レディット」に群がる人たちの熱狂によって高騰した銘柄のこと

──つまり、どんなに優良銘柄であっても安心して保有できないということですね。

 はい。だから今は短期売買に徹しています。少しでも株価が上がったらリカク(利益確定)し、下がったら損切りするというやり方です。

──ということはデイトレードもしている?

 最近は多いですね。リモート勤務なのでやろうとすればできますし(小声)。

──日本だといくら在宅でも勤務時間中には取引しにくいと思うんですが(笑)。

 もちろん、本来はバツですよ(笑)。でも、こっちでは、勤務時間中、業務外のことを少しやったとしても、きちんとやるべき仕事を完遂できれば特に問題視はされない、みたいなところがあるんです。実際、僕も昼間、トレードしたら夜、仕事をしますし。

──周りの同僚とかもやっている方がいらっしゃるんですか?

 たぶんやってるんじゃないかなあ。アメリカ人はお金に対する執着が半端ないですからね。仕事そっちのけで、デイトレードに興じている人がいてもおかしくはないです(笑)。

 しかし、「今のあなたの投資スタイルは?」と聞かれたら必然的に「中長期ベースだけど今は短期トレードの頻度が高い」と答えざるを得ないんですが、米国投資家の多くは、中長期投資と短期トレードを併用していると思います。日本人から見て、中長期投資で見ている米国株投資家は、いわゆる、401Kで「投資」というよりは「積立」をしている人たち。でもこれは米国人にとっては当たり前のことで、「投資をしている」という感覚はないんじゃないかな。

 今の米国株は、とにかく値動きが早くて、利益が出ても一瞬できえるようなスピード感なんです。その速さについていくためには、デイトレードや、時にはスキャルピングもやらざるを得ないという状況ですね。

──デイトレードだと中長期取引とは異なるノウハウが必要ですよね。中長期中心だったもみあげさんにとって、すぐに利益確定のカンどころはつかめましたか?

 たしかに難しいですが、今のところ勝ったり負けたりです。何とかうまく立ち回らないと! と思って頑張っています。

──そもそも投資を始めてからのトータル収支はどのくらいになりましたか?

 1,500万円の資金で始め、その後、1,000万円くらい追加しているので、元手は2,500万円くらいです。それが今、4千数百万円に増えています。自分ではまずまずかなと思っています。

──目標は1億円?

 1億円は通過点ですかね。やるからにはもっと上を目指したいなと。

──おお! 強気ですね! 日本でも今、米国株投資を始める若い方がとっても増えているんです。中編では、その方々へアドバイスをぜひお願いします。

もみあげさんインタビューをもっと読む!
中編:VOO、VTI、QQQ…。米国ETF、どれが買い?
後編:米国個別銘柄:今ならズバリ、これに注目!

(トウシル編集チーム)

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