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現金0円で始められる究極の少額投資「ポイント投資」

トウシル / 2021年6月5日 5時0分

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現金0円で始められる究極の少額投資「ポイント投資」

 現在は様々なポイント業者が、そのポイントで金融商品を購入することができるようになりました。ここでは、楽天証券の楽天ポイント投資に限らず、ポイント投資全般のメリット・デメリット、注意点などをまとめていきましょう。巻末ではポイント投資に向いている銘柄もご紹介します!

 投資はしたいがお金はない、と悩んでいる方、数ポイントで始められるポイント投資で投資デビューしてみてはいかがでしょうか?

▼まつのすけさんProfile

30歳前半の若さで億り人まで登りつめた個人投資家。ポイ活の達人でもあり、さまざまなポイントを貪欲に貯めて、パワフルに使っている。ポイントで投資信託や株が買える、楽天証券のポイント投資も積極的に活用。トウシルの人気連載「ポイント投資で目指せ100万円」では、1年2カ月の短期間で100万円を突破。人気ブログ「The Goal」を主宰。

 楽天ポイント等のポイント投資は、数ポイントさえあれば、現金すら必要ない「究極の少額投資」といえます。特にこれから資産形成に取り組もうとしている方にも、現在進行で貯金・投資を行っている方にも、お財布のダメージを気にせずに始められる、最適な少額投資デビューといえるでしょう。

 楽天では1ポイント=1円というのが基本ですが、ポイント投資ならそのポイントで金融商品を買うことで、増やすチャレンジが可能です。買い物で使ってしまえば、ポイントが消えてしまいますが、楽天ポイントは投資商品を通して、育てていける点がユニークです。もちろん、減少してしまうリスクもあります。しかし、ポイントのままで保有するより、増える可能性に夢を託すことができます。

 特に現金を使っての投資は怖いという方は、ポイント投資で試すのがおすすめです。自分の貯金を投資するのは抵抗があるけれども資産運用を試してみたい方、ポイントを増やすことを狙いたい方にピッタリのサービスです。

 資産形成には収入を増やす、支出を削る、投資での収益獲得の3つが基本です。しかし、収入を増やすのは簡単ではありませんし、支出を過度にカットすると人生の楽しみが減ってしまいます。ポイント投資は資産を増やすことにつながるので、資産形成に役立ちますよ!

 ポイント投資に向いている人はこんな人

1:投資に回す現金がない人

 現金0円でもポイントがあればできるのがポイント投資。証券口座を開いて、ポイントで買える範囲の投資信託などを買ってみましょう!

2:使う予定がない楽天ポイントを持っている人

 気が付いたら貯まっていた、特に使う予定がないポイントがある人はチャンス!何も買わずにポイント期限が失効してしまうくらいならぜひポイント投資にチャレンジしてみましょう。

※ポイント投資に利用できるのは通常ポイントですが、通常ポイントにも有効期限があるので、自分の保有ポイントをチェックしてみましょう。

3:カンタンに収入を増やせない人

 副業禁止で収入が増やせなかったり、若年層でお給料自体があまり多くない人は、コツコツ貯めたポイントでポイント投資デビューしてみるのがお勧めです。少額でも投資とはどういうものかを理解しておくと、いざ収入が増えた際、本格投資にスムーズに移行できます。

4:過度の節約で疲れたくない人

 投資するために生活を切り詰めて資金を無理にねん出すると、生活自体が楽しくなくなり本末転倒です。生活資金にゆとりがないのならば、空いた時間でコツコツとポイントを貯めてポイント投資デビューすればOK。楽天では、楽天スーパーポイントスクリーンや楽天Web検索、楽天チェックなど、お買い物をしなくてもポイントが貯まるサービスが多数あるため、隙間時間でポイントを貯めることができます。

ポイント投資に向いていない人はこんな人

1:ネットでの買い物・サービス利用や、キャッシュレス決済をせず、ポイントが貯まりにくい人

 できる範囲でオンラインサービス・キャッシュレス決済を活用すると、ライフハックにつながって生活がお得になるとは思います。しかしながら、どうしてもこれらのプロダクトを利用するのが嫌な場合、ポイント獲得の機会に乏しいのでポイント投資もおすすめできません。

2:ポイントよりマイルを集めたい人

 あらゆるポイントを多様なルートを駆使して航空マイルに交換している、いわゆる「マイラー」の方の場合、ポイントで投資するよりもマイルが優先になるかもしれません。ただし、コロナ禍で旅行がままならないような局面では、一時的にポイント投資を活用するのも選択肢です。

3:ポイントを集めなくてもリッチな超富裕層

 ポイント投資での成否が誤差の範囲となるような超富裕層にも、使う時間に対する効果を考えると、推奨できる度合いが低下します。

4:メイン業務が好調で多忙な人

 本業が超多忙な方の場合、ポイント投資による増加は事業全体の動向からすると微細な問題ですので、ポイント投資にかける時間を事業に集中させた方が、リターンが大きいと思われます。

やってはいけない!ポイント投資の落とし穴

1:ポイントが増えるだけの「ポイント疑似運用」と混同してはいけない!

 金融商品を購入するのではなく、ポイントそのものを運用する「ポイント運用」と混同してしまう方もいます。前者は証券口座の開設が不要、後者は証券会社の口座開設が必要となります。間違ってポイント運用で「投資したつもり」にならないよう、注意しましょう。

2:選んだ証券会社では、購入したい金融商品が買えなかった!

 自分が投資したい先を購入できるポイント&証券会社を組み合わせる必要があるので、ポイントによっては投資したいものを買えないという落とし穴にはまってしまいます。株式・ETF・REIT、投資信託、暗号通貨など、購入したい商品があるかどうかを調べてから口座開設しましょう。

3:ポイント投資をするために余計な買い物をして支出が増えた!

必要なものを買う際、キャンペーンやイベントを利用して、有利な倍率でポイントをゲットするのは賛成ですが、ポイント目当てでいらない商品まで購入し、結局、ビンボーになってしまうのは賛成できません。

ポイント投資なら何を買う?まつのすけ流・銘柄選び

 実際に楽天ポイントを貯めに貯めて、ポイント投資だけで100万円の利益をだした私ですが、初心者がポイント投資デビューにおススメだと思う銘柄をリストアップしました。

※楽天証券のポイント投資で選択しています。

投資信託

 投資信託にはインデックス型ファンド(日経平均株価など、株価指数と同じような値動きをめざす投資信託)、アクティブファンド(ファンドアナリストや運用会社が、独自の銘柄選択や資産配分で、株価指数等の動きを上回る投資成果を得ようとする運用方法の投資信託)の2種類があります。私はインデックスファンドを主に購入していますが、たまに面白そうなアクティブファンドがあればポイントでお試し買いしています。

 以下は、私が実際にポイント投資で購入した投資信託の中で、ポイント投資が初めての人にも分かりやすく、買いやすい価格の銘柄です。何をどう判断して購入したのかを解説していきましょう。

1.楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))

2.楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))

.eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 

4.iFree NYダウ・インデックス

5.楽天・新興国株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(新興国株式)) 

▼解説

(1)(2):楽天・全米株式インデックス・ファンドは、米国株全体の株価指数に連動するので、中小型株もカバーしているのが特徴です。全世界株式なら世界中に分散投資できるので、これ1本というのも選択肢となります。

(3)(4):ウォーレン・バフェット氏も投資を推奨するS&P500指数に連動する投資信託や、有名なNYダウ30に連動する投信もポイントで購入でき、世界最大の経済力があるアメリカの経済成長に伴って、着実に投資成果を挙げることを期待できます。

(5):新興国はここ数年、米国株と比較すると軟調ですが、成長性が高くてPERは低いので、リターン・リバーサルの観点で楽天・新興国株式インデックス・ファンドを組み入れるのも現在は面白いと考えています。

株式

 株式投資では、バリュー(現在の株価がその企業の実力に対して割安だと思われる株を買う手法)、グロース(企業の成長性が高いと期待できる株を買う手法)、イベント投資(経済イベントなど定期的に行われる行事の前後で上下する株価を先回りして投資する手法)など投資スタイルは多様なので、ポイント投資でも自分のスタイルを踏襲するのが良いと思います。

 初心者で、方針が決まっていない人は、ひとまず自分が「いいな」と思った企業を少ないポイントで買ってみて、自分の狙いが当たるかどうかを試してみるのがいいでしょう、

 私はいくつかのスタイルを試した後、「イベント投資」というスタイルの投資に落ち着きました。以下は、私がポイント投資で実際に買った銘柄です。どこに魅力を感じでポイント投資したかについて、解説します。

1.岡谷鋼機

2.日本電計

3.南陽

4.野村ホールディングス

5.日産自動車

6.イオンフィナンシャルサービス

7.東海旅客鉄道

8.三菱UFJフィナンシャル・グループなどのメガバンク株

▼解説

(1)岡谷鋼機は、バリュー投資の観点で魅力を感じて購入しました。

(2)日本電計、(3)南陽は、決算発表がとてもよかった点に将来性を感じて購入。

(4)野村ホールディングス、(5)日産自動車、(6)イオンフィナンシャルサービスは、いったん株価は落ちたものの、企業として利益を出せる骨格はしっかりしているので、リバウンドを期待して、下がったタイミングで購入しました。

(7)東海旅客鉄道は、コロナ禍で打撃を受けていますが、コロナ禍克服後に株価も取り戻せる体力に期待して購入。

(8)三菱UFJなどのメガバンク株は、金利上昇局面でパフォーマンスが良い傾向があるので購入しています。

ポイント投資を楽しむための、まつのすけ3カ条

1)他人と比べず自分の道を進む

 テニスの大坂なおみ選手が、米国の国民的番組「グッドモーニング・アメリカ」に生出演して、アドバイスを求められた時、「人それぞれに道というものがあり、その道を突き進むだけです。諦めずにね。そして、自分と他の人と比べない、ということです」と述べていて、私はとても感銘を受けました。

 これはポイント投資にも当てはまると思います。恐ろしい程の利益を出しているカリスマトレーダー等と比較すると、数ポイントで増えた減ったを気にしている自分が嫌になってしまいそうですが、そんなことは気にしてはいけません。とにかく始める。そして他と比べず最善を尽くすのがとても重要だと考えます。

2)短時間で増やそうとしない

 短期間に無理に増やそうとするとだいたい失敗しがちです。投資はハイリスク・ハイリターンが原則であり、一か八かを行うと、逆噴射で退場(投資をやめてしまうこと)になりかねません。

「急いては事を仕損じる(せいてはことをしそんじる)」という言葉がありますが、ポイント投資も焦ってやると利益が出ずにイライラしてストレスがたまるだけ。増えても減っても、長い目で見て、冷静に取り組むのが無難です。

3)ポイ活も自然体で楽しむ!

 たくさんポイントを獲得しようと無理すると、要らないモノまで買ってしまいがちです。不要な支出が増えたら元も子もありませんし、キャンペーンクリアのために買うものを探して無駄な時間を使うのはもったいないです。

 もちろん自分にとってお得なキャンペーンがあれば、無理のない範囲で参加するのは楽しいことですが、達成が困難なものを無理やりクリアしようとすると負荷がかかります。自然体で無理のない範囲で、楽しみながら取り組むと長続きすると思います。

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(まつのすけ)

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