振り込め詐欺が「高齢者と女性」を狙う理由 「新たな手口」は、どんどん出てきている

東洋経済オンライン / 2017年3月17日 10時0分

高齢者がターゲットとなっている理由は、けっして判断力が低下しているからではありません(写真 : Rina / PIXTA)

これだけ多くの報道がなされているにもかかわらず、なぜ「振り込め詐欺」の被害はあとを絶たないのでしょうか。

詐欺・悪徳商法対策の第一人者で、『マンガでわかる! 高齢者詐欺対策マニュアル』の著者である西田公昭氏は、長年”なぜ、人はカンタンにだまされてしまうのか”という視点から被害者の心理を研究してきました。

実際には、どのような被害ケースがあるのでしょうか。なぜ、高齢者や女性がターゲットになるのでしょうか。わかりやすいマンガとあわせてお届けします。

■70歳の康子さんがハマった「新手口」の振り込め詐欺

■「権利を買い取らせてほしいのですが……」

■ニセ老人ホームから問い合わせの電話が・・・・・・

■「逮捕状が出る」で一気に追いこまれる

■「ニセ電話詐欺」は大変ワリのいい儲け話

「オレオレ詐欺」「母さん助けて詐欺」など、さまざまな呼び名がある新手の「ニセ電話詐欺」。なぜこれほどまでに被害金額がふくらんでいるのでしょうか? 

犯行グループから見れば、「ニセ電話詐欺」は大変ワリのいい儲け話といえます。なぜなら、電話をするだけで多額のおカネが手に入るからです。1日に何百件もかけるとしても、そのうち1件でもだますことができれば、しめたものです。つまり、犯人にとってはローリスク・ハイリターンの「オイシイ仕事」というわけです。

「ニセ電話詐欺」の典型的な手口には、次の3つがあります。もっとも多いのが「カバンの紛失」です。カバンを電車内に置き忘れた、大事な取引に間に合わないなどといっておカネを工面させようとします。次に多いのが「会社のおカネを使いこんだ」という話。「お客さんから預かったおカネを使ったのが会社にバレた」といって、泣きついてきます。そして、もう1つが「男女交際のトラブル」です。「既婚者である女性を妊娠させてしまった、中絶の費用が今すぐ必要」といっておカネを要求してくるというものです。

還付金等詐欺は「医療費や社会保険料の還付が受けられる」とうそをついて逆におカネを振り込ませます。銀行やコンビニATMなどに向かわせ、「還付金を受け取るには、ATMからの操作による登録が必要」と、もっともらしいことを言って、おカネを振り込ませます。

架空請求詐欺は、「有料サイトの未納分がある」「未払いの場合は損害賠償を請求する」などと脅し、使っていないものの使用料を払わせるものです。いずれの場合も「いますぐおカネを用意しなければ」とか、「今日中に登録しなければおカネは戻ってこない」などといって急がせ、考えるすきを与えないというのが共通したやり口です。

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