「成長が止まった親」の話は子どもに届かない 親が思うより、子どもはずっと大人だ

東洋経済オンライン / 2017年9月14日 8時0分

親の精神年齢と子どもの精神年齢が同じか、親のほうが低いことも…(写真:プラナ / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

中学2年生の娘を持つ母親です。娘は素直で優しい子ですが、勉強のことになるとけんかになってしまいます。最近では私が勉強のことに触れると、「わかってる!」の一言。「わかってないから、言われるんでしょう!」と毎回けんかが始まってしまいます。本人は、戻ってきたテストの答案を見ては愕然とし、少しは反省しますが、また元に戻ります。それを注意しても、「私がいちばんわかってる!」と言います。塾は週2回行っていますが、それで勉強している気になっているのか、日々の勉強はほぼできていません。

最近ではけんかが増え、うまくコミニュケーションが取れていない気がします。私も言いすぎてしまうので……。言いすぎても駄目なのは理解していますが、言わなかったらさらにしないと思いますので、どうやる気を出させればいいのかわかりません。一人っ子でしたので、私が先走って世話を焼いてしまったのが駄目だったと思います。不安な毎日を過ごしていますので、よいアドバイスをお願い致します。

(仮名:小宮山さん)

■子どもに対して教師のような対応をしていませんか?

小宮山さんは、ご自分がされてきたこと、これまでの状況をよく分析されていますね。しかし、その状況分析ができたところで、何も変化がなく、ますます悪化してしまうという状況にイライラが募り、つらい毎日を過ごされていることでしょう。

もちろん、お子さんもつらい状況でしょうね。言われたくないことを言われ、コミュニケーションも円滑に進まない状況でしょうですから。

では、小宮山さんのご相談内容をもう少し分析してみましょう。

「勉強のことでけんかになってしまう」というお話ですが、通常は子どもが中学生ぐらいになると勉強のことでけんかになる確率は相当高いものです。多くの家庭でこのような状況が生まれています。理由は簡単です。「強制されたことは、やらないか、やったとしても面従腹背となる」が中学生以降は顕著に出てくるからです。

小学校の頃から、おそらく勉強に対して何かを言ってきた可能性あり、すると「言われる→言われたからやる」という構造ができ上がります。ところが、子どもが精神的に成長し、中学生ぐらいになると、「言われる→反発」に変わるのです。しかも親が勉強に関して、もともとネガティブ感情を持っていたりすると、ますますうまくいかなくなるのですね。

子どもの反発という反応を受けて、親はショックを受けることがよくあります。自分のやり方がまずいのではないかと感じることもなしに。しかし、小宮山さんは、客観的にご自身の対応について自覚されていますね。それにもかかわらず、また同じことをやってしまうのですね。要するに子どもへの対応方法が固定化され、習慣化されてしまっているために、その習慣から抜けることができなくなってしまっているのです。

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