仕事でミスを連発する人は「トヨタ式」に学べ 原因を知り、共有し、精神論で終わらせない

東洋経済オンライン / 2018年1月14日 10時0分

「以後、気を付けます」だけでは不十分です(写真:tomos / PIXTA)

どんな仕事でもすべて完璧な人はいません。人間である以上、ミスはつきものです。ただ、同じミスを何度も繰り返す人は、仕事に対する責任感が希薄と言われても仕方がありません。

慣れない仕事や初めての仕事であれば、「初めてのミス」は大目に見てもらえますが、慣れた仕事で何度も同じミスを繰り返すのは、「初めてのミス」にしっかりと向き合うことをせず、「初めてのミス」から教訓を得ていないからです。

たとえば、「初めてのミス」をしたとき、こんな言い訳をする人がいます。

「忙しいのに『早めに頼む』とせかすからミスをしてしまった」

「やったことのない仕事をやらせた上司が悪い」

「ミスといってもたいしたミスじゃないんだから上司もあんなに文句を言わなくてもいいのに」

たしかにミスは誰しもするものですが、ミスをこのように「他人のせい」にしてしまうと、ミスと真摯に向き合うことができないため、当然「反省」と「対策」もできなくなってしまいます。結果、同じようなミスを何度も繰り返すことになるのです。

反対に「初めてのミス」であっても、このように考えることもできます。

「どうしてミスをしてしまったのだろう? どこに問題があったのか考えてみよう」

「どうすれば今回のミスを防ぐことができたのだろう?」

「同じようなミスをしないために対策を考えなきゃなぁ」

このようにミスを「他人のせい」ではなく、「自分の責任」ととらえて、その理由を突き詰めていけば、次にどうすれば同じミスを防ぐことができるかを考えることができます。

■トヨタは異常があればすぐに生産ラインを止める

拙著『トヨタだけが知っている早く帰れる働き方』でも詳しく解説していますが、トヨタ式で大切な考え方の一つに「異常があれば生産ラインを止める」があります。ものづくりをしていれば異常(不良ができる、機械の故障、作業ミスなど)が起きるのは当たり前であり、「異常が何もない」ということはむしろ「異常を隠している」のではないかというのがトヨタ式の考え方です。

製品の組み立てを人間が行う以上、体調が悪ければミスをすることもありますし、機械だって日頃の整備を怠れば故障することもあります。あるいは、協力会社から納品された部品に問題があることも考えられます。

言わば、異常は当然のように起こるだけに大切なのは異常が起こったときにどう対処するかなのです。たとえば、不良が出たときに企業によっては不良品を脇によけておいて、あとで手直しをしますが、トヨタ式では不良が出たときにはすぐに生産ラインを停止して、「なぜ不良が出たのか」をその場で徹底的に調べたうえで、二度と同じような不良が出ないように改善を行います。

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