地震から2年「南阿蘇鉄道」の復旧が始まった 「マンガよせがきトレイン」も復興に一役

東洋経済オンライン / 2018年4月14日 8時0分

小学館の「マンガよせがきトレイン」2両。作家たちの色紙絵が両サイドにラッピングされている(撮影:坪内政美)

3月初旬、私は熊本県の南阿蘇鉄道に向かっていた。

小学館の漫画家・原作者117人が描いた応援イラストの「がんばれクマモト! マンガよせがきトレイン」が、昨年に引き続き今年も運行することになったのである。

これは「熊本の復興を応援しよう!」という趣旨に賛同した作家たちが色紙に絵を描き、それをラッピング車両にしたもの。イラストを見ればわかるように、錚々(そうそう)たるメンバーである。ありがたいことに、その作家の中の一人に私も加えていただいている。

この車両は昨年4月~11月末までの期間限定運行の予定だった。自分の絵が一部でもラッピングされている列車を見たかったのだが、昨年はかなわず、残念な思いでいたところ、今年の運行延長の知らせを聞いた。そこで今度こそ!と飛んでいったというわけだ。

熊本地震から今日4月14日で2年。南阿蘇鉄道の復旧の現状についても取材してきた。

■晴天の阿蘇山をバックに

マンガよせがきトレインは水色とピンクの車両がある。どちらも両サイドに色紙絵がラッピングされているが、貼られている絵はそれぞれ逆のため、2両つなぐと全部の色紙絵が見えるようになっている。

この日は特別にその2両編成で走らせていただいた。晴天に恵まれ、くっきりと雄大に浮かび上がる阿蘇山。このラッピング車両の2両編成での走行は今回で3回目だそうだが、晴れたのは今回が初めて、と撮り鉄さんたちに感謝された。

高森駅から乗車し、右手に阿蘇山を眺めつつ、車内もいろいろと見たいものだから、なかなか忙しい。荷棚の上の色紙絵に自分のサインを見つけ、ニヤニヤしているうちに、現在の終点、中松駅に着いた。

南阿蘇鉄道は現在、運行しているのは中松―高森間のみだ。乗車時間20分足らず、走行距離にして7.1km。震災の影響で、線路や鉄橋に被害を受けた立野―中松間(10.6km)は運休したままである。

5年ほど前に旅行目的で訪れた時は、熊本からJRの「特急あそぼーい!」に乗車し、立野駅から南阿蘇鉄道の「トロッコ列車」に乗り換え、高森駅まで行くことができた。

震災後、列車に乗るために中松駅、高森駅に行くには、バスやレンタカーなどを組み合わせて行くしかなく、まさに陸の孤島と化している。立野駅を出発し、陸橋を渡るときにワクワクしたあの景色は、もう拝めないのだろうか……。

■2022年度には全線復旧へ!

だが、くしくも取材したその日、立野では着工式が行われていた。懸念していた立野―中松間の復旧工事が、なんとこの日から始まったのだ。どうやら昨年12月、復旧費の97.5%を国が負担することが決定し、この日に着工となったとのこと。工事の概要説明では「2022年度には全線復旧を目指す」と発表され、会場がどよめいた。

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