「定期預金だけの運用」では幸せになれない 銀行の「超低金利預金」から「卒業」しよう

東洋経済オンライン / 2018年5月24日 8時0分

「貯金しても利息はたったこれっぽっち……」。銀行に定期預金をするのは悪いとは言わないが、ほとんど増えないのが現実。老後を考え「定期預金から卒業」することも検討したい(写真:xiangtao / PIXTA)

「投資をするなら、絶対に損をしたくない!」これは誰もが思うところです。コツコツ積み立てをしているのに、おカネが減ってしまっては本当に悲しいものです。もちろん、慎重に、そして堅実に人生設計をすることは、日本人の美徳でもありますから、自分の気持ちに反するのなら、「損をする可能性もある投資なんて、そもそもしない!」という選択肢も、尊重されるべきです。

■「iDeCoで定期」は安全確実だが、増えにくい

以前のコラム「リスクが嫌いな人こそイデコに入るべき理由」でお伝えしたとおり、老後のために預金をしているのなら、そのおカネをiDeCo(個人型確定拠出年金)に振り向けただけで税金のメリットを受けることができます。投資はみなさんがお考えのように、「確実」に利益が得られるものではありませんが、「節税」は仕組みですから、だれも失敗することなく実利を得ることができます。

iDeCoでは必ずしも投資信託を選ぶ必要がなく、定期預金、保険といった元本確保型商品も選ぶことができます。このことを知って「えっ! そうなの? 一気にiDeCo加入のハードルが低くなった」とびっくりする人も少なくありません。

ところが、「安全確実が一番」と始めた元本確保型でのiDeCoも、しばらくすると「このままいって十分な老後資金を貯められるのだろうか?」という疑問を抱く人が多いのも事実です。iDeCoの掛金には上限がありますから、いくら時間を味方につけたとしても積み立てできる金額はおのずと限界が見えてきます。

たとえば30歳の会社員(会社に企業年金がない方)がiDeCoで積み立てできる金額は月2万3000円が上限です。従って60歳までに積み立てられるおカネは828万円(=2万3000円×12カ月×30年)です。仮に所得税、住民税の節税メリットが合わせて20%だとすると、30年間の節税メリットは165万6000円+利息となり、確かにiDeCoの効果はすばらしいのですが、きっちり節税分もすべて貯蓄に回したとしても、作れるおカネは合計で1000万円を下回ります。

しかも今は超低金利時代です。iDeCoの預金金利も同じです。前回の記事でご紹介しましたが、低コストの運営管理機関が扱う定期預金で最も金利が高かったあおぞら銀行の定期預金(SBI証券と大和証券のiDeCoで取り扱い)でさえ、金利は0.02%ですから、仮に30年間そのままだとすると、受取利息は30年間でわずか2万円足らずです。運用益非課税のメリットを享受したといっても4000円程度ですから、残念ながらワクワク感はありませんね。

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