47歳「開業医の妻」が見た医師夫婦の結婚事情 憧れの座に就いても、逆に苦労も絶えない

東洋経済オンライン / 2018年9月14日 7時30分

「医者と結婚」は婚活中の独身女性にとってあこがれの話だが…(写真:RomoloTavani/iStock)

上野由香里さん(47)は関東郊外にある中核都市で開業するクリニックの院長を務める医師の妻だ。もう結婚して20年以上が経ち、子どもも1人いる。

西日本出身の彼女は、大学卒業後に地元で5歳年上の夫と出会い、交際がスタートした。彼は関東地方の出身で現地の病院に勤務していたが、技術習得を目的として3年の期限で西日本の病院に研修に来ていた。研修が終わり、彼が関東に帰ることになったのを機に由香里さんは住み慣れた西日本の地を離れ、関東地方に引っ越し、勤務医の妻となった。

■あこがれの「医師の妻」の現実

年収が高く、社会的地位も高い医師は、婚活市場において女性の人気を大きく集めている。そう簡単に医師の妻にはなれない。したがって、現在、医師の妻として生活している女性は、そうした厳しい婚活競争を勝ち抜いた「勝ち組」だと言える。

一方、苦心して医師の妻という座を勝ち取ったにもかかわらず、現実にはさまざまな厳しさも待ち受けているという。

由香里さんは医師との結婚後、交友相手が夫の周囲にいる医師や妻などの医療関係者が多くなった。

そうした人種と交流する中で、由香里さんは2つの興味深い事実に気づいた。1つ目は医師の結婚相手となる女性の職業に一定の傾向があることだ。由香里さんの周囲では、医師の結婚相手となる女性の職業は、保母・幼稚園の先生・学校教諭・看護師・キャビンアテンダント(CA)が多かったという。

これらの職業に共通しているのは、「人のお世話をする仕事」である点だ。この現象には多くの医師に共通するある特徴が関連している。その特徴とは、医師となる男性の多くは良家のご子息、つまりおぼっちゃまであることだ。

裕福な家庭においては、多くの男性が母親に溺愛されて育ってきている。つまり、医師にはマザコンが多い。また、幼少の時より手厚い教育を受けているため、学業成績も優秀だ。そのため、医師にはつねに周囲から称賛されちやほやされて育ってきた男性が多い。しかも、医学生を経て医師となるにつれて、しだいに社会的地位を得て周辺の人々からは先生と呼ばれ、あがめ奉られる存在になる。

そうした環境が彼らにとってはあまりにも一般的だったため、男性医師は無意識のうちに、自らを称賛してくれる犠牲心が強く献身性の高い職業に就く女性を結婚相手に選んでしまうのだ。そして、後述するが、実際に医師の妻としてこの「献身性」は非常に重要な能力だ。

2つ目は、折角苦心して医師の妻となったにもかかわらず、離婚するカップルが意外と多いことだ。公的な統計があるわけではなく、あくまで由香里さん目線の話となるが、由香里さんが所属していた医師の夫婦が集うある同好会では、メンバー10組の夫婦のうち6組が離婚したという。

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