定年間際で貯金がない人は本当にヤバイのか 過剰に心配するよりもやるべき「3つのこと」

東洋経済オンライン / 2018年9月25日 8時0分

60歳の定年が近づいてきたのに「あまり貯金がない」という人は決して少なくない。退職金で何かやるべきだろうか(写真:A_Team / PIXTA)

「60歳になるのに貯金がない場合、どうすればいいのか」――。今回はズバリ、タイトルのとおりのお話をしたいと思います。私自身はFP(ファイナンシャルプランナー)ではないのですが、講演などで「60歳の定年が近づいているけど、貯金がほとんどない場合はどうすればいいですか?」という質問を受けることがあります。

■ほとんど貯金がなくても過剰に心配する必要はない?

正直言って、これは答えるのがかなり難しい質問です。どういう理由でそうなったのかは人それぞれでしょう。しかし「貯金がほぼゼロ」ということであれば、楽観できないことは確かです。かと言って「それはどうしようもないですね。あきらめなさい」というわけでもないのです。

たとえば、ほとんど貯金がなくても、やり方によっては過剰に心配しなくてもいいと思います。

まずは、その人の職業がどうなのかによって、かなり状況は異なります。サラリーマンであれば自営業と違って最低限の厚生年金がありますから、公的年金の支給額で、ある程度まかなえます。

もし勤め先の会社に退職金や企業年金があれば、さらに余裕が出てきます。これなら、「健康面には支障がない」などの条件はつくかもしれませんが、貯金がほとんどなくても何とか生活していくことは可能でしょう。

実際、2012年に出た『あんしん・お気楽! 年金15万円のゴージャス生活』(ぱる出版)という本には、高校卒業後大阪の中小企業でずっと働いてきた筆者(中町敏矢氏)が現在の年金支給額わずか月額15万円でも、柔軟な発想と法的知識(税と社会保障)を活用すれば楽しく生活していけるという体験談が書かれています。

実際に著者に取材したという記者の人に話を聞いたことがありますが、「耐乏生活」といった暗さはみじんもなく実に楽しげに生活を楽しんでおられるということでした。

一方、自営業の場合は公的年金が少ないですから、自助努力でまかなうしかありません。もちろんそれは自営業の人なら初めからわかっているでしょうから、あらかじめそれなりに備えていると思いますが、それでも蓄えがない場合はどうすればいいのでしょうか。

これは健康に気をつけて可能なかぎり働き続けることしかないでしょう。もし、質問のように、本当に今まで蓄えをこしらえてこなかったのであれば、「今からでは遅い」などとは言わずに、ここからでも始めていくべきです。もちろん自営業は生涯現役が前提かもしれませんが、いつ何時、病気で働けなくなるかもしれないことを考えると、ここからでも元気なうちに蓄えを作っておくことは考えておかねばなりません。

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