皇室とそのお金事情、今さら聞けない超基本 池上彰が皇室典範と皇室経済法から徹底解説

東洋経済オンライン / 2018年12月6日 9時30分

皇居周辺には外国人旅行客も多く訪れる(写真:Crisfotolux/iStock)

11月30日に53歳の誕生日を迎えられた秋篠宮さまが、長女・眞子さまの結婚問題や大嘗祭について苦言を呈され、大きな話題となりました。

戦後の皇室は「菊のカーテン」などと呼ばれていました。それぐらいヴェールに包まれた存在であり、国民が皇室の内側のこと、ましてや日常生活を知ることはできませんでした。しかし現在は「開かれた皇室」ですから、皇室のことをある程度、知ることができるようになりました。

■そもそも皇室とは何か?

では、そもそも皇室とは何でしょうか。国語辞典を引くと「天皇とその一族」などと説明されていますが、そうすると、どの範囲までが「一族」に含まれるのかが気になります。

宮内庁のホームページを見ると、「皇室は、天皇陛下と皇族方で構成されています」と書かれています。「天皇陛下と皇族方」とあるのは、天皇は、皇族には含まれないからです。ややこしいですね。公式のように表現すると、「皇室=天皇陛下+皇族」となるのです。

拙著『池上彰の「天皇とは何ですか?」』でも詳しく解説していますが、この皇族の範囲は、1947年に皇位継承のルールを決めた法律、「皇室典範」で次のように定められています。

第五条
皇后(こうごう)、太皇太后(たいこうたいごう)、皇太后(こうたいごう)、親王(しんのう)、親王妃(しんのうひ) 、内親王(ないしんのう)、王、王妃 及び女王を皇族とする。

聞き慣れない言葉もあると思うので、1つずつ解説しましょう。

皇后はわかりますよね。天皇陛下のお妃(きさき)が皇后です。太皇太后は、先々代の天皇の皇后、皇太后は先代の皇后のことです。

親王は、天皇陛下と皇后の間に生まれた皇子(おうじ=息子)と、皇子とそのお妃から生まれた男子の皇孫(こうそん)のことをいいます。そして皇子、皇孫のお妃が親王妃です。

内親王は、天皇陛下と皇后の間に生まれた皇女(こうじょ=娘)と、皇子とそのお妃から生まれた女子の皇孫のことです。

王と女王は、「三世以下の嫡男(ちゃくなん)系嫡出(ちゃくしゅつ)の子孫」で、男は王、女は女王だと説明されます。これは一読しただけでは、どういう関係かがわかりませんよね。三世というのは、曽孫のことです(一世は子、二世は孫)。つまり、今までの天皇から見て、男系の曽孫以降の子孫が王と女王ということになります。そして、王のお妃が王妃になるわけですね。

■皇族に姓や戸籍がないのはなぜ?

さあ、それでは皇族は、私たち一般の国民とどういう点が違っているのでしょうか。

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