年俸額でみたプロ野球「最強球団」はどこだ! ソフトバンクが断トツ、「金満」巨人は2位に

東洋経済オンライン / 2018年12月13日 8時0分

7月22日にこの日2本目となる2ランを放った広島の丸(写真:共同通信)

「広島の丸が5年25億5000万円で巨人へ」「西武の浅村は4年20億円で楽天へ」ーー。この時期、プロ野球の話題の中心は大物選手の移籍と年俸だ。

選手にどれだけお金をかけるかは、その球団の考え方がストレートに現れる。データがあればそれを前提に読み解きたいところだが、残念ながら球団経営会社の大半は決算を公開していない。会社法440条の決算公告義務すら履行していない球団が2球団(巨人と中日)あり、残る10球団も資本金の大きいソフトバンク以外の開示義務は貸借対照表のみだ。

12球団のうちで唯一、損益計算書も開示義務を負うソフトバンクも、経費の内訳までは開示をしていない。

■球団経費の4割は人件費

経費の内訳を示す公表資料は存在しないが、一般的に球団経営会社の経費の4割弱を占めるのが人件費であり、その大半は選手の人件費とされている。

選手の年俸に関する唯一の公表データは、日本プロ野球選手会のものだが、実はこれが当てにならない。選手会は労働組合的な機能を持ち、加入できるのは日本人選手のみ。外国人選手でも一定期間日本でプレーし、FA権を取得できれば外国人枠を外れて加入資格を得るし、外国籍でも日本国内の学校出身だとドラフト対象になるので、プレー年数に関係なく最初から加入資格がある。

しかし、いわゆる「助っ人外国人」は加入しておらず、選手会の公表数値には高額の年俸で雇われる外国人選手分が反映されていない。さらに、日本人選手の数値ですら、実際の金額よりも少なく自己申告する選手が多いらしく、「公表されている球団別の合計金額は実際の金額よりもだいぶ少ない」という話を筆者は球界関係者から聞いたことがある。

本誌では各種報道をもとに球団別の年俸総額の推移を集計してみた。あくまで推定レベルに留まることをお含みいただきたい。

12球団中、突出して高いのがソフトバンクで推計65億円超。2位が巨人で55億円。3位が40億円の阪神で、オリックス、ヤクルト、西武、楽天、横浜、広島の6球団が30億円台。日本ハム、中日、ロッテの3球団が20億円台だった。ソフトバンクの年俸総額は下位3球団の2球団分に相当する。

「金満球団」の誉高い巨人軍だが、その巨人のはるか上を行くのがソフトバンク。しかもここ数年はチームの成績に比例してうなぎ登りで増えている。

■広島・丸獲得の巨人は年俸が急増

ソフトバンクは外国人選手に推定で14億円払っている。しかし、ここ数年の伸びの主たる原因は、柳田悠岐選手はじめ、生え抜きの選手の年俸アップと言っていい。このオフでも、2年連続日本一達成で優勝に貢献した生え抜き組の年俸アップは間違いないが、その一方で、1億8000万円の本多雄一選手、3億6000万円の五十嵐亮太選手、4億円の摂津正選手が抜ける。3人合計で9億4000万円が減るため、年俸総額が今期を上回るかどうかは微妙だ。

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