娘とうまくいかない父親に共通する思い込み 母親まかせはNG、成長に合わせた接し方を

東洋経済オンライン / 2018年12月30日 9時0分

娘に嫌われてしまうような言動していませんか(写真:Milatas/iStock)

「イクメン」という言葉が日常的に使われるようになったこの頃、父親が子育てに参加するのは喜ばしいことだが、同性である息子と異性である娘とでは、接し方、対応の仕方にとまどうことはないだろうか。父親は、我が娘とはいえ異性であるため、自分の成長過程を振り返っても、娘の心の細かい機微まで理解することが難しい。それゆえ、つい自分本位な接し方になりがちである。

■「父親の存在は薄い」は大きな誤算

幼い頃は、「パパ!パパ!」と無邪気な笑顔で慕っていた娘も、やがて小学校高学年、中学生となり思春期を迎え、ろくに口さえきいてくれない時期が訪れる。それを淋しいと思いつつも我慢するのか、機嫌をとるために甘やかすのか、生意気な態度に声を荒らげてしまうのか、対応はさまざまだろう。ここで母親とうまくやっていればとりあえず自分はいい、たとえ娘との関係がうまくいかなくなっても、母親がフォローしておけば大丈夫、しょせん父親の存在は薄いものと思ったら大きな誤算である。

私が、大学院に入学して最初に行った研究は「娘からみた父親の魅力」であった。以来、ごくありふれた日常生活の中にある疑問に注目し、それを心理学の手法によって解明する研究を続けている。

発達心理学では、幼い頃からの父親の娘に対する態度や言葉は、娘の成長に大きな影響を与えると言われている。娘の成長にとって何が本当に必要なのかを理解し、要所、要所で適切な対応をとることができれば、それは娘が将来、自らの人生を切り開いていくための力を育むことにつながるのだ。

では、年齢別に対応のポイントを紹介しよう。

6歳までの乳児期および幼児期、特に3歳頃までは、娘との愛着関係を築くうえで大事な時期だ。愛着関係とは、母親、父親など特定の人との間に築かれる絆、信頼感で、幼いころにしっかりと愛情を注がれた子どもには、「私は愛されている」「私は大事にされている」という安心感が生まれ、他者との関係も上手に築いていくことができるようになる。

かつて心理学において親子関係は、母子関係を中心に研究され、父親は忘れられた存在だった。それが80年代になり、男女平等主義が世界的に広がる中で、父親との関係も母親同様に重要であることがわかった。

日常の時間のほとんどを母親と過ごす娘は、幼児期であっても初めて接する異性である父親は特別な存在だということに気づいている。つまり父親からかけられる言葉には敏感だ。この時期には、とにかくたくさん褒めて自信を持たせよう。そうすることで自分が価値のある人間だと感じる自尊感情が育つ。自尊感情が高くなると、低い人に比べて情緒が安定し、社会的な適応能力が強いと報告されている。

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