リトル・マーメイドも叩く過剰リベラルの罪 行き過ぎたリベラルに戸惑うアメリカ人たち

東洋経済オンライン / 2019年1月17日 8時30分

ホームスクールとは、学校には通わせず、自宅、あるいはコミュニティーの有志が集まって、子どもに教育を行う仕組みのことをいう。ホームスクールは国への登録の義務がないため、正確な数字は把握しにくいとされているが、現在アメリカ全体で推定150万人強の子どもが、ホームスクールで学んでいるとされる。

ホームスクール・ドット・マーケティング社が毎年発行している『The Homeschool dot Marketing 2018 Report on the American Homeschool Market(アメリカのホームスクールの現状)』2018年版をみると、2013年以降ホームスクールへの移行者の数は、年間10%近く増え続けていることがわかる。

ブラウンさんが住むポールスボー市でも毎年ホームスクール家庭が増えているというが、そうした人たちと話していると、やはり公立学校の行き過ぎた性教育には、ほとんどが拒否反応を示す。

マリアさんは言う。「性的少数派の多くは、リベラル派が推奨するような平等を求めてなんかいないし、リベラル派が暴走的に推し進めているような性教育が必要などと思ってはいません」。

「私自身がレズビアンでも、子どもは自分で自分の性に気づくまでは、自然体のままでいてほしいんです。学校が子どもの性について、意図的な刷り込みをすることは、歓迎される行為ではありません。マイノリティーへの理解は、ふさしい年齢になってからにすべきことだと断言できます。私の周囲には、そうした教育が嫌で子どもをホームスクールに切り替えた親がかなりいますよ」

■トランプを生んだのはリベラルの責任

マリアさんの周りでは、公立学校に通う親でも「どうやって子どもたちを公立で行われる不必要な教育から守るか」といった対話集会を頻繁に行っているという。ポールスボー市というコミュニティー自体「今の教育や国のあり方が、子どもたちに望ましくないのでは」という問題意識を抱いているようだ。

筆者が参加した「真のリベラルは、どうやって現代リベラルの暴走を止めるべきか」という会合も興味深い内容だった。参加者はリベラル派なので、トランプ大統領や現政権のあり方には基本的には反対の立場だ。しかし、集まった人はみな、自戒の念にも駆られていた。彼らが集会を行った前提には、「人々がトランプ大統領を支持し、現在の政権に未来を託したのは、すべて自分たちリベラルの責任だ」というものがあった。

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