ランクルとレクサスLXは何がどう違うのか 骨格は同じながら価格差460万円超の意味

東洋経済オンライン / 2019年1月28日 8時50分

左からレクサス「LX」と、トヨタ「ランドクルーザーZX」(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

トヨタ自動車の大型SUV「ランドクルーザー」、トヨタの高級車ブランド、レクサスの最上級SUV「LX」。この2車種は、基本的なプラットフォーム(車台)を共有し、車体形状やサイズ、メカニズムも近い関係にある。

●ランドクルーザー 全長4950×全幅1980×全高1870~1880mm
●レクサスLX    全長5080×全幅1980×全高1910mm

ただし、価格はランドクルーザーが473万円台~684万円台に対し、レクサスLXは1150万円。ランクルの最上級グレードと比べてもLXは1.7倍も高い。価格差は460万円以上もある。この違いはいったいどこにあるのだろうか。2車種の生い立ちも振り返りながら考察したい。

■クロカン四駆として生まれたランドクルーザー

トヨタのランドクルーザーは、戦時中の軍事利用を背景に、1951年のジープBJを祖とする悪路走破を第1とした本格的クロスカントリー4輪駆動車(クロカン四駆と呼ばれる)として生まれ、今日に至る。他銘柄では、三菱ジープの技術を受け継ぐパジェロもクロカン四駆に分類される1台だ。

ランドクルーザーの販売の中心は砂漠の広がる中近東であり、また、オーストラリア、アフリカ、欧州、ロシア、中国などでも人気を博しているという。山岳地帯や泥濘地、橋のない川を渡るなど、道なきところを走り抜ける性能が求められるのがクロカン四駆の第1条件だ。同時に中近東では、外気温50℃といった気象条件の下で、舗装された道路を時速200kmで走り続けるような使われ方もするという。砂漠ツアーのような観光客向けの移動でもランドクルーザーは活躍している。ちなみにUAEで行われている砂漠ツアーで使われる車両の99%はランドクルーザーであるとのことだ。

過酷な状況を乗り越え目的地に確実に到着できる安心を保証する移動手段として、ランドクルーザーは世界的な信頼を得ているのである。

そうした基本性能に加え、より豪華で高級さにあふれ、地位を保証する優雅さや威風を求め生まれたのが、レクサスLXである。最新のLXはレクサス車に共通するスピンドルグリルが与えられるなど、ランドクルーザーとの差別化が外観上より進められている。室内では、なめしに手間をかけ表面処理を減らしたセミアリニンと呼ばれる本革を使うなど、LSに通じる上質で豪華な内装を取り入れる。

技術面では、車体の骨格こそ基本的にはランドクルーザーと同じで全体的な形は大きく変わらないが、エンジンは別になる。同じV型8気筒の自然吸気ガソリンとはいえ、排気量がランドクルーザーより1.0リッター以上大きな5.7Lで、自動変速機も段数の多い8速AT(ランドクルーザーは6速AT)が組み合わされている。この大排気量エンジンは、他車では使われない唯一無二だ。

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