ロンドンで話題、変てこ「環境デモ隊」の正体 「絶滅への反逆」活動家が求めているもの

東洋経済オンライン / 2019年4月24日 8時0分

「絶滅への反逆」と銘打ったデモ活動が激化している。彼らが求めているものとは(写真:Simon Dawson/ロイター)

デモ活動の明確なリーダーはおらず、団体の規模も不明。運動に共感して参加した一般市民を次々と逮捕――。ロンドンでは、突如巻き起こった「温暖化現象による気候変動の危機」を訴えるデモ活動の激化で中心部の道路交通がマヒする事態となっている。

この活動は「絶滅への反逆(Extinction Rebellion)」と名付けられたもので、今回のデモは4月15日にロンドン中心部の複数箇所で一斉に始まったものだ。とりあえずイギリスの欧州連合(EU)からの脱退(いわゆるブレグジット)の実施日が先送りになり、人々がいったん息をついたその矢先に、予想外の混乱が突然始まった。

■「絶滅への反逆」の活動の目的は

活動は、地球温暖化などによる環境破壊が原因で、多くの動物や昆虫が絶滅の危機にあることを憂い、このような事態が早晩解決するよう「今こそみんなで立ち上がろう!」と訴えるものだ。活動家らはデモについて徹底的に「非暴力」を貫いており、「たくさんの人数で一気に都会の道路を占拠し、そこに立てこもる」という手法で政府や市民に対し、温暖化対策の重要性を訴えている。

では、この「絶滅への反逆」の運動とは何なのだろうか?彼らの要求とともに背景を探ってみたい。

組織の発足は昨年10月とごく最近。ただ、活動家たちはそれなりに「ユニークな行動」に出ている。3月には、ブレグジットの行く末に関する重要な審議が行われていた下院議会の議場で、いきなりズボンを脱ぎ、お尻を出して「運動への喚起」を促したりもしている。

彼らが訴える主な要求は「政府が気候変動について真実を語るべき」「二酸化炭素(CO2)の排出量を、2025年をメドにゼロにする」「温暖化防止に関する進捗状況を監視するための市民会議の創設」という3つだ。

これらについて、現状では「各国政府の対応が手ぬるい」と糾弾、化石由来燃料の使用を野放しにしていると指摘。先には、ロンドンを拠点にしている国際的な石油メジャーの1つ、ロイヤル・ダッチ・シェルの本社に押しかけ、運動家らが玄関先で落書きなどの破壊行為をする事態も起きた。

活動家たちによるデモは4月21日で開始から1週間となった。ただ、訴え方は至って穏やかだ。道路の真ん中にテントを張りそこで籠城。あるいは、停車中のトラックと自らの身体を鎖で繋いだり、さらには強力な接着剤で道路に自分の体を貼ったりと「何が何でもこの場所で主張を続ける」と訴えを続けた。

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