「社員の思いつき」を否定する会社がマズイ理由 「空気を読まない一言」が組織を活性化させる

東洋経済オンライン / 2019年4月29日 17時0分

なぜ「自信を持つ」のは難しいのか?(写真:Yagi-Studio/iStock)

臨床に携わる一方、TVやラジオ番組でのコメンテーターや映画評論、漫画分析など、さまざまな分野で活躍する精神科医・名越康文氏による連載「一生折れないビジネスメンタルのつくり方」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。

どんな仕事であっても「自信を持つ」というのは大事なことです。「一件も契約を取れないんじゃないか」と不安ばかりの人と、「自分がいけば、必ず契約を取れる気がするぞ」という自信に満ちた人であれば、営業成績には自ずと差がつくでしょう。

成果が上がればますます自信がつき、成果が上がらなければ自信は失われていく。それを繰り返していくと、自信のある人とない人では、大きな差がついてしまうことになります。

では、その自信をつけるにはどうしたらいいのか? おそらく多くの人が「仕事での成功体験を積めば、だんだんと自信がついてくる」と考えているのではないかと思います。

もちろん、それである程度の自信をつけることはできます。でも、本当に「一人前」になるとか「独り立ちする」というレベルの自信をつけるには、まだ何かが必要だというのが僕の意見です。

というのも、客観的には着実に仕事をこなし、成果を積み重ねているはずなのに、どうしても自分の仕事に心の底から自信を持つことができない、という人が少なくないからです。

■経験を積んでも「自信」が持てない理由

それなりに経験を積んでいるのに、なぜか自分の仕事に自信が持てない。そういう悩みを持つ人に話を聞いてみると、ある共通点に気づきます。それは、組織の上下関係が厳しく個々人の裁量権が少ない職場で働いている、ということです。もっと簡単にいうと、「言われた仕事だけをやる職場」だということですね。

そういう職場では、上司は部下に、「達成できそうな仕事」だけを与えがちです。なぜなら、上下関係が厳しい職場では、部下の失敗はそのまま、上司の責任でもあるからです。

だから、あいまいな指示ではなく「あれとこれをやれ」「ここから先はやらなくていい」というきめ細かな指示を与えます。そして、部下も余計なことはせず、言われた範囲で仕事をこなしていきます。結果、それほど大きな失敗は起きず、成果もそれなりに上がります。

しかし、残念ながらこうした上司・部下の関係性の中では、いくら仕事をしても、いくら成果を積み上げても、部下は自信をつけることができません。

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