来春実現、東海道新幹線「全席禁煙」までの変遷 1977年に1両からスタート、「のぞみ」が転換点

東洋経済オンライン / 2019年5月22日 7時40分

2020年度から営業運転を開始するN700S(撮影:尾形文繁)

JR東海が、来春に行う予定のダイヤ改正で、東海道新幹線の全列車の最高速度を時速285kmで統一することを明らかにした。

東京―新大阪間を時速285kmで走行することが可能な営業車両は、現在のところN700系をアップグレードしたものを含む、N700Aタイプの車両だけ。そのため、来春からは東海道新幹線のすべての座席で喫煙ができなくなる(3、7、10、15号車の喫煙ルームで喫煙可能)。2020年7月初旬にデビューする予定の新型車両N700Sも、喫煙ルームが設置されていることから「新型車両の登場で、喫煙車が復活」とはならないだろう。

N700SもN700Aタイプも16両すべてが禁煙席の電車。もし、予定どおりにコトが運ぶと、東海道新幹線のすべての座席で喫煙ができなくなる(3、7、10、15号車の喫煙ルームで喫煙可能)。

東海道新幹線が開業した1964年は、喫煙マナーという概念がなく、公共の場所や特急、急行列車の車内でもタバコが吸えるのが当たり前だった時代。開業から56年で、東海道新幹線はどのように禁煙化が進んでいったのか。時刻表の巻末に掲載されている「列車編成のご案内」からひもといてみた。

■「禁煙」初登場は1977年

調査したのは1965年から2019年までの毎年3月号の時刻表。列車の編成表から、東海道新幹線(東京―新大阪間)を走る列車をピックアップ。

2階建て新幹線の場合、食堂車は禁煙、喫煙の明記がないのでノーカウント。1階がカフェテリア、2階が全席禁煙のグリーン車の場合、1階がノーカウントとなるので、1両まるまる禁煙車としてカウントするなど、独自の基準で計算したものなので「その数は違うのでは?」と思う箇所もあるかもしれないが、これぐらいの時代から禁煙車が増えて、あの年にこんなに増加したということを「ふーん」という感じに読み流していただけたら幸いである。

開業時から10年以上、禁煙車がなかった東海道新幹線。調査した時刻表の「列車編成のご案内」に禁煙に関する記述が初めて登場したのは1977年3月号だ。こだま号の編成表の下に「※こだま号の16号車は禁煙です」という注意書きが記されたのが最初だった(16号車は自由席)。

当時も現在と同様に、東京行きのひかり号が車内清掃後、こだま号の新大阪行になるということはあると思われるので、禁煙車でも車内にタバコのにおいは残っていただろう。

1981年になると、ひかり号、こだま号とも、1号車が禁煙車となる。ひかり号の16号車は指定席、こだま号は自由席なので、両列車とも自由席である1号車に統一したのだろう。ちなみに、この年の時刻表から「禁煙車のマーク」が登場し、在来線の特急にも禁煙車が登場したが、どの列車も自由席の一部車両が禁煙車で、指定席の禁煙車はなかった。

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