「31歳シングルマザー」再婚までの険しい道のり 容姿端麗で、多くの見合いを経験したが…

東洋経済オンライン / 2019年5月30日 13時50分

パーティーの後、2人で近くのレストランに軽く食事に行った。そこで彼が盛んに言ってきたのが、「何だかこの出会いに運命を感じるな」だった。食事を終えて店を出ると、駅まで向かう道すがら人通りの少ない路地に入っていき、いきなり抱きしめキスをしてきた。

身分証明書等の提示がなく誰でも参加できるような婚活パーティーには、この類いのやからが紛れ込んでいる。「運命を感じる」という言葉は、ヤリモク男の常套句だ。

最近はシングルマザーを対象にしたパーティーも多く開催されているが、シングルマザーを狙い撃ちしているヤリモクもいる。シングルマザーは子どものいない独身女性と比べたら、1人で遊びに出かける時間が圧倒的に少ないし、出会いのチャンスも限られている。

また子どもを産んでいることは、男性経験がすでにあるということなので、“男女の関係になるハードルが低い”と考えているヤリモクが多いのだ。適齢期の独身女性に下手に手出しをして後から結婚を迫られ、面倒なことになるよりも、“シングルマザーなら気軽に遊べる”と思っている。

幸恵は、裕司と駅で別れると、「あたなとは、もう二度と会いません」とLINEを入れ、彼の連絡先をブロックした。

幸恵はなぜ、シングルマザーになったのか。

最初に結婚をしたのは24歳のときだった。相手は、街コンで知り合った伊藤隆之(27歳、仮名)で、できちゃった結婚だった。

隆之は、大手メーカーの営業職についていたのだが、土日は地元で街コンや婚活パーティーなどのイベントを友人らと企画し開催していた。営業職だから話術も長けていて会話もスマート、女性のエスコートにも手馴れていた。

その場で、連絡先を交換。その日を境に、隆之からの猛アプローチがあり正式に付き合うようになった。

それから2年後、幸恵が26歳のときに妊娠3カ月がわかった。幸恵は隆之との結婚に迷いはなかった。隆之もそうであると信じていた。

ところが、隆之の実家にあいさつに行くと、彼の両親から思わぬことを言われた。

「子どもは堕ろしてくれませんか? 世間体が悪い。ウチにとってあなたはいらない嫁だし、いらない孫なので」

隆之の親からは、「それは世間が許さない」「そんなことが世間に通用すると思いますか?」などと、“世間”という言葉がたくさん出てきた。そんな親の横に座っている隆之は、何も言い返さずにずっと下を向いたままだった。

「もう頭の中が真っ白になりました。いったい何が起こっているんだろうって。もちろん私は、授かった命は何があっても産むつもりでいました」

■入院中に夫が隠れて軽井沢旅行

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