軍用地への「不動産投資」が意外にも儲かるワケ 利回りは派手ではないがリスクはかなり低い

東洋経済オンライン / 2019年6月4日 13時0分

そして、国が遅滞なく支払ってくれる地料によって投下資金を着々と回収できます。これが「軍用地投資はローリスク」といわれる理由です。この地料収入は年々一定の割合で上昇することから、軍用地を購入するとだいたいどのくらいの収益が得られるのかを高い確率で予測することが可能です。

地料10万円、年間の平均上昇率は先ほどの嘉手納飛行場の実例を基に平均1.8%、倍率を58倍と仮定します。倍率とは軍用地の販売価格を決める際の指標です。地料に倍率を掛け合わせた金額が販売価格になります。

計算してみると、購入時に580万円だった販売価格は15年後には744万円になるという結果が出ます。「15年で3割しか上がっていないじゃないか」と感じられるかもしれません。

ですが、私が説明したいのは、そんなことではありません。軍用地は自分でシミュレーションした価格で購入さえできれば、リスクは極小でありながら、一定割合のリターンを得ることが可能だと言いたいのです。

実際に、軍用地は現在までのところ地料が右肩上がりで、ほぼ確実に購入した金額以上で売却できる状況が続いています。

ほかの不動産投資ではそうはいきません。入念なシミュレーションをして希望価格で購入できたとしても、確実にそのシミュレーションどおりに利益が得られるかというと、そう簡単ではないでしょう。一般的な不動産投資では、時間の経過とともに建物が劣化するため、購入時よりも家賃が下落して利回りは悪くなり、物件価格も下落していくものです。ところが、軍用地投資では、軍用地を所有し続ける限り利回りも価格もアップし続けます。

軍用地投資は、決して簡単に儲かる投資ではありませんし、ほかの不動産投資のようにキャッシュフローも多く出ません。とはいえ、本来ありえないはずの「ローリスク・ミドルリターン」の投資ができるのは大きな特徴です。

仲里 桂一:軍用地投資コンサルタント

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