「お金をかけずに遊ぶ」スウェーデン人の休み方 働き方を変えるには、まず休み方から

東洋経済オンライン / 2019年6月15日 7時30分

働き方改革を推奨するのであれば、休み方についても考える必要があるのではないでしょうか(写真:Kavalenkau Pavel/PIXTA)

「日本人は休み方がヘタ」という言葉をしばしば聞きます。せっかく休みがあっても、することがわからなかったり、いろいろやりすぎてかえって疲れたり……。そろそろ夏休みの時期がやってきますが、休みを有効に、そして楽しく過ごすにはどうすればいいのでしょうか。『fika 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』の著者で、スウェーデンなど北欧事情に詳しい芳子ビューエル氏が、スウェーデン人の休み方を伝授します。

■スウェーデンの「フィーカ」とは何か

日本では目下、働き方改革が大きくクローズアップされていますが、よく聞く声として、「休みが多くなったら、どうやって時間を過ごせばいいのかわからない」というものがあります。4月下旬から5月上旬の10連休では「やることがないから早く働きたい」という声さえありました。今の日本で働き方改革を推奨するのであれば、休み方についても考える必要があるのではないでしょうか。

スウェーデンには「fika(フィーカ)」という文化があります。家庭でも職場でも頻繁に仲間とコーヒーを飲みながら会話を楽しみ、コミュニケーションを取り合いながら、休息を取り気分転換するというもので、これによって生産性も上がるともいわれています。そんな「休息」を大事にするスウェーデンの人々はどんな休み方をするのでしょうか。

スウェーデンの場合、ほかの北欧の国々とほぼ同じ時期になりますが、6月末に学校が休みに入る頃から7月に、皆こぞって夏休みを取ります。その期間は2~4週間と長いですが、一般企業の場合は、完全に会社を閉めてしまうわけにはいかないので、それぞれ交代で休みを取ります。

社員全員が一斉ではないにしろ、交代で2~4週間のお休みを取ると会社が混乱するのではないかと思われるかもしれませんが、会社側は休みに対して寛容です。それは、スウェーデンには、「休みを取ること=仕事のパフォーマンスの向上」という考えがあるからです。

業種にもよりますが、取引先がある場合は、その対策をしているところもあります。例えば、筆者も、取引している企業では、休み前に営業担当者から「○○までに発注をもらえれば、休み前に出荷できます」とか、「休み中に何かあれば、出荷担当の△△に連絡してください」といった連絡がきます。スウェーデンの国内向け業務に関しては、顧客側も休みを取る時期でもあるので、さほどトラブルはないようです。

日本の場合、ゴールデンウイークやお盆休みなど、少し長めのお休みが続くと、まずお金の心配が誰の頭の中にもよぎると思います。なぜなら、日本人はお休みというと、『どこかに出かける』ということが最初に頭に浮かびやすい傾向があるからです。交通費、滞在費など、外出しようとすれば、当然のことながら、お金がかかります。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング