最新版!「CSR企業ランキング」トップ500社 1位は2年連続でNTTドコモ、2位は同業のKDDI

東洋経済オンライン / 2019年6月17日 8時20分

以下5位富士フイルムホールディングス(565.2点)、6位コマツ(563.5点)、7位富士ゼロックス(561.5点)、8位ダイキン工業(559.1点)と続く。

大きく順位を上げたのは56位→17位のJT(552.5点)、99位→28位のヤフー(547.7点)、76位→35位のNTTデータ(546.3点)などだった。

101~200位では、東芝(510.7点)が330位から137位に急上昇。2015年度の不正会計問題の再発防止策のひとつとしてガバナンス強化に注力。以前は少なかった内部通報も社外取締役で構成される監査委員会に直接通報できるよう変更し2016年度には399件に増加。2017年度も280件と高水準が続いている。

ほかに159位長谷工コーポレーション(503.6点)も昨年259位から上昇した。

200位台では、367位から201位に上がった大正製薬ホールディングス(490.9点)、431位から258位に上がったナブテスコ(477.9点)の2社が目立った。

301位以下は総合ポイントのみを紹介する。321位イトーキ(461.2点)が昨年498位から大きく上昇。344位はアース製薬(454.8点)が454位から上昇。いずれも300位以内が見えてきた。

■評価項目での各部門トップについても紹介

評価項目の各部門トップは、人材活用が花王(総合3位)、ANAホールディングス(同43位)、SOMPOホールディングスの3社。

ANA HDは2020年までに海外事業所における現地雇用社員の管理職比率を部課長クラス20%、マネジャークラス60%を目指すなどダイバーシティの取り組みが進んでいる。SOMPOは女性管理職比率16.9%と高い女性比率。子育て支援も幅広い制度を整える。さらに男性の育児休業取得100%を目標に取り組んでいる。

環境はイオン(総合52位)とSOMPOホールディングス。イオンは2050年までにグループ全体でCO2排出量ゼロを目指す「イオン脱炭素ビジョン2050」を2018年3月に発表。中間目標として2030年までに2010年度比CO2排出量35%削減を実施中。食品廃棄物の半減も目指して取り組みを進めている。

SOMPOは気候変動による自然災害の増加は、保険金支払いの増加につながるといった危機意識を持つ。自社の環境負荷削減だけでなく、干ばつ被害に伴う収入減少を補償する「天候インデックス保険」を提供するなど、社会での課題解決の意識も高い。

■企業統治と社会性の部門については?

企業統治+社会性はNTTドコモとオムロン(同25位)。オムロンはグループ全体に適用される「統合リスクマネジメントルール」を制定。国内外のグループ会社で、リスクマネジメントを推進する「リスクマネージャ」を選任するなどガバナンス面の取り組みが進んでいる。

CSR3部門の合計はSOMPO(298.3点)が昨年に続き1位。財務部門ではキーエンスが昨年と同じく首位(285.7点)となった。時価総額は全上場企業でもトップクラス。ただ、CSR得点は40点で合計ポイントは325.7点、総合順位は781位となった。

ESG(環境・社会・ガバナンス)投資に注目が集まり、CSRなどの多くの非財務情報で企業を評価するようになってきた。このCSR企業ランキングもその一つとして幅広く利用されるよう評価のレベルを今後も上げていきたい。

岸本 吉浩:東洋経済『CSR企業総覧』編集長

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