スシロー「近未来店舗」は客の満足度を上げるか 自動皿会計システムや土産ロッカーを導入

東洋経済オンライン / 2019年7月4日 7時30分

スシロー伊丹荒牧店ではレーン上での画像認識による「自動皿会計システム」を初めて導入した。食べ終わった後に会計ボタンを押せば、価格帯別に食べた皿数が表示される(記者撮影)

「AI(人工知能)やテクノロジーがどんどん進化している。回転ずしも次のフェーズに移っていく時期にきている」。兵庫県伊丹市のスシロー伊丹荒牧店のリニューアルオープンを前にして行われたメディア発表会の場で、スシローグローバルホールディングスの新居耕平・取締役執行役員はそう強調した。

JR福知山線の中山寺駅から徒歩20分、大きな幹線道路沿いにある伊丹荒牧店。6月26日にリニューアルオープンしたが、今回の改装の成否がスシローの行く末を大きく左右するかもしれない。

■テクノロジーで客の「小さなストレス」を解消する

スシローは伊丹荒牧店を「次世代型スシロー店舗」と位置づけ、来店客の利便性向上と従業員の負担軽減という2つの課題解決に向け、さまざまな最新テクノロジーを詰め込んだ。

利便性向上という観点で、今回業界で初めて取り入れたのが「画像認識による自動皿会計システム」。回転レーン上にカメラを設置し、テーブルごとに自動で皿をカウントする仕組みだ。会計の待ち時間を短くするほか、店員による皿の数え間違いのトラブルを減らすことができる。

食事が終わると、受付時に渡されたQRコードをセルフレジにかざし、客自らが会計することができ、レジの待ち時間も短縮される。「小さなストレスを解消することで、お客様にスシローのよさをもっと理解してほしい」(新居氏)。

持ち帰りをする場合には、スマートフォンと連動した自動土産ロッカーを利用する。スマホで注文し、その際に発行されるQRコードをかざすと、指定されたロッカーの扉が開き、注文した商品を受け取ることができる。来店前に支払いを済ませていれば、指定された時間に店舗に行って商品を受け取るだけだ。現在、国内スシローの店舗の売上高に占める持ち帰り比率は約10%に上る。

そしてもう1つの狙いである従業員の負担軽減という点においても、伊丹荒牧店ではさまざまな工夫が施されている。

最大の特徴が「キッチン内オートウェイター」という仕組みだ。これまでは注文された商品を調理した後、注文した席のレーンにそれぞれ移動して商品を流す必要があった。それが今回の改装店では、各スタッフが作業している目の前のレーンに流すだけで、注文を受けたテーブルに届くようになった(下図)。

「重点を置いたのはキッチン内における横移動を減らすこと。従業員の負荷が軽減されると同時に、注文してから提供するまでの時間短縮にもつながる」(同社情報システム室の杉原正人氏)

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