フェラーリが乗り越えるべき「2つのハードル」 スーパーカーは環境規制にどう対応するのか

東洋経済オンライン / 2019年7月5日 8時20分

フェラーリが発表したプラグインハイブリッドモデル「SF90」(写真:フェラーリ)

スーパーカーのマーケットは現在、大きな変革期にあるようだ。

スーパーカーの雄である、フェラーリはSF90ストラダーレというプラグインハイブリッドモデルを先だって発表した。基本レイアウトは従来からのV型8気筒エンジンをミッドマウントしたものであるが、そこに3基のモーターを付け加えている。

フロント2基とエンジンと合体したリアに一基のモーターが設けられ、この基本レイアウトをもった新プラットフォームが、今後、フェラーリの各モデルにおいて共有されていくようだ。エンジンを使わないEVモードで走ることのできる距離は25kmと限られており、フロントの2モーターのみが稼働するから、いわば前輪駆動のFFカーのようなフェラーリとなる。

フェラーリによれば、このハイブリッドシステムは、さらなるハイパフォーマンスの実現のためであって、環境問題への対応ではないという。

■ネーミングに込めた思い

フェラーリブランドのDNAはレースにある。このSF90ストラダーレは今シーズンにフェラーリが走らせるF1マシンSF90のストラダーレ(=ロードカー)という位置づけである。

また、フェラーリ社の創始者であるエンツォ・フェラーリが“スクーデリア・フェラーリ”を創立した90周年を祝うという意図から“90”とネーミングされている。つまり、モータースポーツと深いつながりを持ったモデルであり、かつ長いヒストリーをもった老舗ブランドであるというフェラーリをアピールするネーミングであるのだ。

実は近年、国際モーターショーの中でもドメスティックな自動車メーカーを持たないスイスで開催されるジュネーブモーターショーが存在感を増している。理由の1つはワンオフカーなど趣味性の高いブランドのアピールに特化していることだ。

聞いたことのないような新興メーカーが小さいスタンドを設け、そこで数億円のプライスタグをつけるプロトタイプを発表したりする。富裕カーマニアは何か新しいものがないかジュネーブを訪れるし、そこに新しいプロジェクトを抱えた起業家も集まる。メジャー、マイナーを問わずスーパーカーの発表場所としてジュネーブの存在感が高まっているのだ。

■EVスーパーカーが次々登場

そんなジュネーブショーでも目立った動きが見られた。フェラーリなどのスタイリング開発を長年行ってきたイタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナは新たに、アウトモビリ・ピニンファリーナと称す自動車メーカーの設立を発表した。

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