カードからスマホへ軸足を移す「Suica」の未来 「ネットサービス」終了、決済アプリと連携

東洋経済オンライン / 2019年7月10日 7時50分

スマートフォンでも利用できるSuica(写真:tkc-taka /PIXTA)

5月末、筆者に「【重要】Suicaインターネットサービス終了のお知らせ」というタイトルのメールが届いた。

Suicaインターネットサービスとは、JR東日本の交通系ICカード「Suica」と手持ちのICカードリーダーを使って自宅でチャージができたり、インターネットショッピングの支払いをしたり、過去の使用履歴の確認ができたりするサービスだ。筆者は交通費の使用状況や過去の移動の履歴を確認するのに重宝していた。

そのサービスが、2021年冬ごろにはすべて使えなくなるというのだ。

ネット上では同サービスの愛用者がこの知らせに対し不満の声を述べていたものの、スマートフォンのアプリで「モバイルSuica」が使える現在、わざわざパソコンを開いてカードリーダーを接続し、カードを上に置いて、というのは、いまいち面倒かもしれない。システム更新の時期や、利用者の少なさを考えると、終了は仕方ないともいえる。

■パソコンからスマホへ

その一方で、6月には楽天グループとJR東日本が提携し、2020年春をメドに楽天のスマホ決済サービス「楽天ペイ」アプリ内でSuicaの発行やチャージを可能にすると発表した。Suicaインターネットサービスの開始は2009年。ネット接続の主役がパソコンだった時代のサービスが終わり、スマホのサービスとの連携が広がろうとしている。

登場から約18年を経て、電車の乗り方を大きく変えたSuicaは電子マネーとして不動の地位を築き、さらにスマホとの親和性を高めつつ変化を続けている。

Suicaが登場したのは2001年。同年4~7月にかけて埼京線・川越線で実証実験が行われ、同年11月18日に東京近郊区間に導入された。当初は電子マネーの機能はなく、現在の無記名カードは「Suicaイオカード」と呼ばれた。ちなみに「イオカード」とは、当時使用されていた磁気式改札機に通して電車に乗ることのできるプリペイドカードである。

登場したばかりの頃は、近距離乗車券の代わりとして考えられていたSuicaだったが、当時からJR東日本は電子マネーとしての使用や、ほかの鉄道会社での使用も検討していた。2002年には東京モノレールとりんかい線(東京臨海高速鉄道)でも利用が始まった。この両社はSuicaを発行しているため「Suicaエリア」の鉄道であり、いわゆる相互利用とは違うが、他社線で使えるようになったのはこれが始まりだ。

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